1994 Fiscal Year Annual Research Report
強風の非定常特性の把握とそれを考慮した制振効率の評価法と振動制御法の開発
Project/Area Number |
06555130
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤野 陽三 東京大学, 工学部, 教授 (20111560)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若原 敏裕 清水建設(株), 技術研究所, 主任研究員
木村 吉郎 東京大学, 工学部, 講師 (50242003)
山口 宏樹 埼玉大学, 工学部, 助教授 (50134474)
ビノド K バルティア 東京大学, 工学部, 助教授 (60260501)
藤谷 徳之助 気象庁気象研究所, 応用気象研究部, 室長
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Keywords | タワー構造物 / 空力弾性振動 / 高風速渦励振 / 風洞実験 / ウェーブレット変換 / TLD / 制振設計 |
Research Abstract |
塔状構造物の渦励振を主たる対象に、実例データの分析、風洞実験の実施・分析を行った。 まず、円柱弾性模型を用いた、一様流での風洞実験を行い、従来型の渦励振以外に高風速で応答がピークを示すことを明らかとし、"高風速渦励振"と命名した。従来の風速変動を詳細に測定し、高風速渦励振が、塔頂部付近で形成される3次元渦に起因することを確かめた。この3次元渦のストローハル数は2次元円柱の約3分の1であった。また、この風速変動をウェーブレット変換(モ-レットの変換)し、渦の形成がカルマン渦に比べ定常性に欠け、やや間欠的であり、その結果円柱の空力弾性応答も非定常になることが明らかにされた。 現在、このような非定常な応答に対するTLDの制振設計を検討中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 北川徹哉: "あるタワーで観測された"高風速渦励振"" 第11回風工学シンポジウム論文集. 11. 269-274 (1994)
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[Publications] 北川徹哉: "塔状構造物における高風速渦励振の発生メカニズムの実験的解明" 日本風工学会研究発表会(日本風工学会誌). 40(印刷中). (1995)
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[Publications] Kitagawa,T.: "AN EXPERIMENTAL STUDY ON THE CHARACTERISTICS OF VORTEX-INDUCED VIBRATION AT HIGHER WIND SPEED IN TOWERS" Proc.East-Asia Structural Eng. & Construction. Vol.5(印刷中). (1995)
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[Publications] 北川徹哉: "ウェーブレット変換による強風の非定常性の検出の可能性" 土木学会年次大会講演集(1部門). 49. 956-957 (1994)
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[Publications] 北川徹哉: "高風速渦励振の発生メカニズムの解明-円柱模型を用いた風洞実験-" 土木学会年次大会講演集(1部門). 50(印刷中). (1995)