1994 Fiscal Year Annual Research Report
GISを応用した地下空間利用計画支援システムの開発
Project/Area Number |
06555139
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 良嗣 名古屋大学, 工学部, 教授 (00133091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 葉 名古屋大学, 工学部, 助手 (00220351)
京谷 孝史 名古屋大学, 工学部, 助教授 (00186347)
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Keywords | 地理情報システム / 地下利用 / 用地補償費用解析 / 工事費算定 |
Research Abstract |
本研究では、GIS(地理情報システム)を応用して、都市の地表から地下に及ぶ都市空間のデータを有機的に統合し、それらを自由に操りながら必要に応じた分析を行うことができる「地下空間利用計画支援システム」の開発を行うことを目的とし、本年度において以下の内容の研究を実施した。 (1)GIS(地理情報システム)を利用した都市に関する3次元的情報データベースシステムの構築 1)システムの全体設計;対象の都市を名古屋市とし、代表的な地下構造物として地下鉄を取上げ、実際の地下鉄建設の計画立案から建設、営業までのプロセスを分析し、都市の3次元的情報データベースシステムおよび解析用サブシステム構成を設計した。 2)データベースシステムの作成;ワークステーション上に地理情報システムを利用して、都市の3次元的情報データベースシステムを構築した。 (2)解析サブシステムの構築 1)用地取得に関する補償費算定システムの構築;日本および海外の補償制度を調査・整理し、地下利用等に関する用地取得費用を算定するプログラムを開発した。 2)地盤の水理・力学挙動に関する解析および建設費概算算定サブシステムの構築;地盤情報から、地盤中に建設される構造物の安定性や地表面への力学的影響を解析するプログラムおよび工法別の建設費の概略を算定するサブシステムを開発した。 3)地下利用による空間の質の変化の分析と参考事例データの整理;地下を利用したことにより地表と一体化した空間の質はどのように変化するかについて、内外の事例を分析整理し、種々の地下利用案について参考データとして検索・表示するサブシステムを構築した。
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