1995 Fiscal Year Annual Research Report
不撹乱洪積粘性土の時間依存的力学挙動とその予測手法に関する研究
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06555143
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松井 保 大阪大学, 工学部, 教授 (20029143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍋島 康之 大阪大学, 工学部, 助手 (40263214)
小田 和広 大阪大学, 工学部, 助手 (00185597)
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Keywords | ひずみ経路制御 / デジタル圧力・体積変換器 / ミニ三軸試験 / 練返し飽和粘土 / ひずみ増分比 |
Research Abstract |
本年度は,昨年度に引き続きひずみ経路制御試験における粘土の基本的な挙動を調べるために,練返した飽和粘土を用いて様々なひずみ経路に沿ったひずみ経路制御試験を行った。本年度行った研究の具体的な内容は以下に示す通りである。 (1)昨年度行った練返し粘土の排水三軸試験から,体積ひずみ増分と軸ひずみ増分の比であるひずみ増分比の変化を調べ,ひずみ経路制御試験で行うひずみ増分比を決定した。そして,ひずみ経路制御ミニ三軸試験機を用いて,ひずみ増分比を0〜0.41まで変化させたひずみ経路制御試験を行った。 (2)ひずみ経路制御試験を行った結果,これまでの非排水・排水三軸試験とは異なる挙動がみられた。特にひずみ経路制御試験はひずみ増分比に依存して軸差応力-軸ひずみ関係が大きく異なり,ひずみ増分比の増加に伴って軸差応力は急激に増加する傾向を示すことが明らかになった。これらの挙動がひずみ増分比に依存する理由としては,デジタル圧力・体積変換器(DPVC)の体積変化制御量と粘土のダイレイタンシーによる体積変化との相互関係により説明できることが明らかとなった。 (3)練返し粘土のひずみ経路制御試験結果は,これまでに報告されている砂のひずみ経路制御試験結果と異なる挙動が部分的にみられ,粘土と砂ではひずみに基づいた試験結果において挙動に差が現れる場合があることが明らかになり,ひずみに基づいた力学挙動の解明の必要性が示唆された。
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Research Products
(2 results)