1994 Fiscal Year Annual Research Report
フォールコーン法による粘性土のコンシステンシー限界測定の実用化に関する研究
Project/Area Number |
06555145
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
|
Research Institution | Hakodate National College of Technology |
Principal Investigator |
佐野 佶房 函館工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (90041897)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 恵三 (株)阪神コンサルタンツ南九州支店, 部長代理
窪田 洋司 (株)東京ソイルリサーチ, 係長
古河 幸雄 日本大学, 工学部, 専任講師
下辺 悟 日本大学短期大学部, 専任講師 (40149406)
甲本 達也 佐賀大学, 農学部, 教授 (60038304)
風間 秀彦 埼玉大学, 工学部, 助手 (40008868)
|
Keywords | 粘土 / コンシステンシー限界 / 試験法 / フォールコーン |
Research Abstract |
文献調査:コンシステンシー限界を測定する現行法、フォールコーン法等に関する国内外の既往の研究論文を60余年間分について、著者氏名、論文題名、掲載誌名、巻号、ページ、発表年を収集し、フロッピ-ディスク化した。誤り・不足等の点検と、9つの分類項目による分類を行っている。 実務者からの意見・要望の聴取の準備:調査の実施について、パートによる試験の実施等が多く、測定者への接触や測定者の意見・感想の聴取の難しいことが予測され、対象を絞る、質問項目を精選する、公表について細心の注意を払うことが必要とされた。 グループ一斉試験その1およびその2:その1は市販粘土6種、その2は自然粘土6種を、土質工学会の規程、規程に無い部分は各機関が平素行っている手法により実施した。現行法、フォールコーン法共に、各機関における測定精度は十分であり、コンシステンシー限界を的確に求めることが可能である。しかしながら、機関別の違いはかなり大きいことが判明した。測定値による最適直線の傾きが異なる事例、切片が異なる事例、傾きと切片が共に異なる事例などが得られている。フォールコーン法については、測定結果の表示法に合意が得られていないのであるが、提案されている方法のいずれも優劣つけい。試験法としては、解析に採用される測定値の範囲は制限されるので新たなる観点から判断することとなろう。 暫定標準案:試料の測定前の処理方法と測定中の加水方法が測定値の分散に大きな影響を及ぼすと推測される。その部分は遵守の難しさから現行法の中でも、規程されていないのであるが、あえて統一して一斉試験その3を実施する。 グループ一斉試験その3:自然試料を3種選定、採取し、裏ごしして調製完了している。装置は国内3種と英国1種を購入し、スウェーデン1種は価格交渉と在庫無しのため3月末に納入されることとなっている。予備試験を完了している。
|