1994 Fiscal Year Annual Research Report
拡散シミュレーションの高精度計算法の開発とその応用
Project/Area Number |
06555150
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小松 利光 九州大学, 工学部, 教授 (50091343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大串 浩一郎 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (00185232)
櫨田 操 日本文理大学, 工学部, 教授 (70131969)
朝位 孝二 九州大学, 工学部, 助手 (70202570)
中村 由行 九州大学, 工学部, 助教授 (90172460)
松永 信博 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (50157335)
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Keywords | 拡散シミュレーション / 分散係数 / 移流項計算スキーム / 移流拡散方程式 / 物質循環モデル / 自然エネルギー / 水質改善 |
Research Abstract |
*一階の移流方程式の代りに計算の安定と高精度が期待される二階の波動方程式を用いた計算法を開発した。波動方程式は正負の解を持つため,部分的に特性曲線の概念を応用し,正の解のみを強制的に与えるような条件を付加した。(小松,大串) *2次元単相拡散シミュレーションモデルにおいて代表流速として潮流最大流速,代表長さとして水深をとり,成層効果及び吹送流の影響をパラメーター表示して拡散係数の関数型を決定した。関数型決定のために博多湾、有明海、鹿児島湾、東京湾、三河湾、大村湾の塩分拡散シミュレーションを行ない、実測結果と比較検討した。同様の手法で2相・3相モデルにおける拡散係数の定量化・関数化を試みた。(小松・朝位) *CODの高精度拡散モデルを物質循環の立場から開発を試みた。内部生産、内部消費また底質との交換を博多湾の詳細なデータから定量評価し、モデル化した。まず最初は単相を扱い、続いて有光層と非有光層の2層モデルを対象とした。(中村) *波浪の越波エネルギーや風力エネルギーを用いて一方向流を生成させることにより、海水交換を活発化させるための基礎的研究を行なった。最も効率的に一方向流を得るための構造物の最適設計を実験から決定した。博多湾に関して拡散水質シミュレーション及び現場計測を行ない、水質改善のために内海・外海間及び上層・下層間で必要な交換量を算出した。(櫨田,松永) *博多湾の水質改善策に対し現場技術及び施工技術的なアドバイスを行なうとともに、博多湾の潮流・水質データの収集解析を行なった。(山下)
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Research Products
(1 results)