1995 Fiscal Year Annual Research Report
模型飛行機材と航空写真技術を用いた積雪観測法の開発
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06555166
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
城 攻 北海道大学, 工学部, 教授 (00002014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 和則 シン技術コンサル(株), 航測部, 課長
桜井 修次 北海学園大学, 工学部, 教授 (50153953)
柴田 拓二 北海道工業大学, 工学部, 教授 (30001142)
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Keywords | 積雪深 / 航空写真 / カイト気球 / ヘリコプター / 観測法 / 屋根上積雪 / 測定精度 / ビデオカメラ |
Research Abstract |
本研究は、建物屋根上や建物周辺の積雪観測へ模型飛行機材による航空写真技術を応用するものである。平成7年度はカイト気球およびラジオコントロール無人ヘリコプターを用いて、特定の地域に集中して建つ建物群を対象に撮影を行い、屋根上積雪を測定した。 (1)撮影システム:カイト気球の撮影システムは昨年度の報告書で述べたとおりである。ラジオコントロール無人ヘリコプターを用いた撮影システムは、基本的にカイト気球のそれと同等で、用いたヘリコプターは、全長120cm、全高70cm、メインローター径158cm、機体重量5.0kg、最大搭載重量8.0kgである。 (2)撮影地域の選定:本研究では、撮影地域として札幌市内に建つ特定の浄水場を選定した。当該浄水場には、規模の異なる建物が多数建っているが、それらの建物周辺には電線や立木が少なく、かつ気球の操作員の移動が容易なオープンスペースを有しているため撮影に適している。また、当該浄水場を無人ヘリコプターの撮影地域としても選定した。 (3)撮影計画:浄水場の1区画に建つ各種規模の建物群について、中小規模の建物計10棟をカイト気球で撮影し、これに大型の建物3棟を加えた計13棟を無人ヘリコプターで撮影することにした。撮影高度は、撮影範囲と撮影コースを勘案して、カイト気球および無人ヘリコプターのいずれも60〜70m程度を選定した。 (4)撮影の実施:カイト気球については、無雪期の撮影を1995年12月8日に、積雪期の撮影を1996年2月8日に行った。無人ヘリコプターについては、積雪期の撮影を1996年2月19日に行ったが、無雪期については今後実施する予定。 (5)屋根上積雪深の測定:現在、解析図化機を用いた測定作業を依頼している。 (6)現地における地上積雪量の実測:浄水場に近接した野球場グラウンドにおいて、冬期間スノ-サンプラーを用いた積雪重量の実測を1週間に1回行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] O.Joh,S.Sakurai,T.Shibata: "Measurmeut of Roof Snow Depths by Kite Balloon Aerial Photogrammetry" Proc.International Symposium on Cold Region Engineering. 1. (1996)
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[Publications] 桜井修次,城 攻: "累積降水量に基づく地上積雪重量の推定(推定値に及ぼす判別気温の影響について)" 日本建築学会学術講演梗概集. B-1, 構造I. 91-92 (1995)