1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06555168
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
神田 順 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80134477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
結城 邦之 (株)荏原製作所, プロジェクト推進部部
岩崎 良二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60011160)
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Keywords | 小型送風機システム / 制御方法 / バックグランド / 矩形パワースペクトル / 平均風速 / 変動風速 / 長周期帯域 / 自然風変動風速スペクトル |
Research Abstract |
今年度の計画は、小型送風機システムを拡張すること、制御方法の確立が主な目的であったが、システムの拡張については、基本となる6個のファンシステムでの制御方法が解決されれば拡張されたシステムにも容易に適用される事からその必要性が薄れるので今年度は取り扱わなかった。そこで、(株)荏原製作所から寄付された6個のファンを独立に制御する小型風洞を用いて所定の風を再現する実験を行い、以下の項目について検討した。 1.5個のファンの回転数を固定し(バックグランド)、1個のファンの回転数の変化と風速値(平均値と乱れの強さ)との関係 2.矩形のパワースペクトルを有するファン回転数の時刻歴で全てのファンを制御した場合の風速値の変化 3.自然風の変動風速のシミュレーション その結果は以下の通りである。 1.風速値は、測定点と同じ高さにあるファンの回転数とバックグランドとの差によって大きく影響されるが、バックグランドの回転数や測定点の位置によって異なる非線形の複雑な関係となるため定量的評価までには至らなかった。 2.周波数帯域幅を0.5Hzにした場合で行った結果、1.5Hzまでは制御可能であり、また長周期ほど良い関係がある 3.一般に目的のスペクトルを満足する入力波のシミュレーションに用いられるフーリエ成分の振幅の修正方法、矩形スペクトルに分割して修正する方法や帯域毎に修正方法を変える等を用いて行った結果、帯域によっては若干誤差があるものの満足する風をシミュレーションできた。
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