1995 Fiscal Year Annual Research Report
メカノケミカル反応を利用した機能性複合粉末の構造とその利用
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06555210
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野城 清 大阪大学, 溶接工学研究所, 教授 (40029335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 牧男 (株)ファインセラミックスセンター, 試験研究所, 主任研究員
横山 豊和 ホソカワミクロン(株), 粉体工学研究所, 所長
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Keywords | 複合粉末 / メカノケミカル反応 / 溶射 / 熱電材料 / 温度評価 |
Research Abstract |
昨年度の積残し課題であったCの効果について検討し、以下の知見が得られた。 減圧下で粉末を処理する場合にCを少量添加することにより、Cと粉末表面の酸化皮膜との間でCOガスの生成反応が生じ、酸化皮膜の厚みが減少する。このことが、溶射粉末が飛翔中あるいは基板へ衝突した際の粉末間の反応性を高め、健全な溶射皮膜の形成に有効な寄与をする。 この反応条件については、Cの添加量は反応チャンバー内の真空度、装置の負荷動力が重要な要因となることを明らかにした。その詳細は11.研究発表に記載した発表論文中に述べている。 また、FeSi_2系粉末を種々の粉末と複合化させることによって熱電特性の改善を試みた。異種粉末をFeSi_2粉末の周囲に均一に分散させることにより、熱電特性が向上すること、さらには添加する異種粉末の量が多く方が良好な熱電特性が得られることが明らかとなった。又、更に特性を向上させるには、粉末処理の真空度の向上を企てることが必要であることが示唆された。
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Research Products
(1 results)