1994 Fiscal Year Annual Research Report
酸素の残存する燃焼排ガス用の新規なNOx除去触媒プロセスの開発
Project/Area Number |
06555244
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
滝田 祐作 大分大学, 工学部, 教授 (30038054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二宮 章 大分ガス(株), 生産部長
水原 由加子 大分大学, 工学部, 助手 (70229714)
石原 達巳 大分大学, 工学部, 助教授 (80184555)
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Keywords | NOxの還元分解 / 触媒 / シリコアルミノホスフェート / ゼオライト / プロピレン / アルミノホスフェート |
Research Abstract |
シリコンを含むアルミノホスフェートゼオライトにCu^<2+>イオンをイオン交換した触媒は、酸素共存下で炭化水素を用いてNOxを高効率で分解する。今までに調べた単独イオン交換-SAP034触媒ではCuが最も活性が高かった。そこでCuイオンの一部を他のイオンで置き換えて活性、選択性の向上を試みた。Ga、Pt、Ir、Rhなどではプロピレンの酸化活性が著しく増大したが、NOの分解活性は低下した。酸化活性が高く、プロピレンから生じた表面活性種への酸素の供給が速すぎるものと思われる。一方、Fe、Coなどでは300℃以下の低温部で、Niでは500〜700℃の高温部で活性の上昇が見られた。これよりNiイオンがCuイオンの近傍にあり、NOまたはプロピレンの活性化に寄与することがわかった。 次に蒸気共存下での活性について調べた。水蒸気を添加するとプロピレンの酸化活性が上昇し、プロピレンの添加率曲線は50℃ほど低温側へシフトした。これとともに反応したプロピレンと反応したNOのモル比を調べると、NO 1モルを消費するのに必要なプロピレンのモル数は低下した。このことはプロピレンが触媒上でC_1の化合物に分解し、これがNOと反応していくことがわかった。
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[Publications] T.Ishihara,M.Kagawa,F.Hadama,Y.Takita: "Copper Ion Exchanged Silicoaluminophoshpate(SAPO) as a Thermostable Catalyst for Selective Reduction of NOx with Hydrocarbons." Studies in Surface Science and Catalysis. 84. 1493-1500 (1994)