1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06555296
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大坪 英臣 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20011132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 克幸 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (10235939)
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Keywords | 剛船首 / 二重殻格子構造 / 船側崩壊 / 崩壊荷重 / ダブルハル / 吸収エネルギ〜 |
Research Abstract |
大変形有限要素解析により崩壊荷重推定式を昨年度導いた、本年度はより確度の高い計算法を見出した。まず、ダブルハル船側の衝突時の崩壊挙動について、剛塑性体解析を用いてモデル化を行い、衝突時の船首突入量に対する吸収エネルギ〜および反力を求める簡易式を提案した。このモデル化は有限要素法によるシミュレ〜ションおよび既存の実験結果との比較によりその妥当性が得られた。さらに、船首と船側が相互に影響を及ぼしながら崩壊する挙動を考察した。その結果、この解析法を用いればより現実的な衝突における船首部、船側部の崩壊量と九州エネルギ〜の計算が容易に行なえることを示した。 船側崩壊の理論を検証するために、有限要素法を用いた大変形解析を行なった。解析にはMSC/DYTRANを使用した。ダイヤモンド形状の剛体に強制変位を与え、船側構造に衝突させた結果外板やウエブの変形形状の仮定が妥当であることが示され、我々の手法の反力と有限要素法の反力と良く一致することを確認した。剛船首を二重殻格子構造の中央に静的に押し込むモデル実験と、剛船首の突入量と反力の関係を求めた。ウエブが格子状に配置された構造に対しても、衝突物が接触していないウエブは崩壊しないと考えることで、我々の提案した手法は適用が可能であることが判明した。そこで、これを先の実験結果と比較解析し、非常に良く一致する事を示した。以上、本年度の研究結果の概略を示した。 次年度も引き続き鋭意努力し、船体構造各部に着目し船体衝突事故発生時に対する安全性を高めるための、構造様式を再確認しつつより高度な様式を確立する。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Ge. Wang et. al: "The Crushing Mechanics of Bow Structure in Head-on Collision." 日本造船学会論文集. 第177号. 357-363 (1995)
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[Publications] Ge. Wang et. al: "Structural Strength guring Bottom Raking." 日本造船学会論文集. 第178号. 413-419 (1996)
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[Publications] 大坪英臣 他: "衝突による船側の挙動の研究" 日本造船学会論文集. 第178号. 421-427 (1996)
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[Publications] 大坪英臣 他: "衝突時の船側崩壊の簡易解析" 応用力学連合講演会講演集. 第45回. 329-330 (1996)
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[Publications] 王 革 ほか: "Tearuig時板の挙動" 応用力学連合講演会講演集. 第45回. 333-334 (1996)