1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06555306
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
奥野 武俊 大阪府立大学, 工学部, 教授 (60081395)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 敏夫 大阪大学, 工学部, 教授 (80029107)
大塚 耕司 大阪府立大学, 工学部, 助手 (90213769)
西尾 茂 大阪府立大学, 工学部, 講師 (30208136)
池田 良穂 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (10117989)
細田 龍介 大阪府立大学, 工学部, 教授 (30081392)
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Keywords | 流れの可視化 / 画像計測 / 流場計測 / 高速流 |
Research Abstract |
本年度の研究では、まず高速流の計測における各種の問題点を整理し、各々の問題について詳細に調査した。その結果、従来から画像信号の収集に広く用いられてきたビデオシステム(NTSC方式)を使う限り、画像の取り込み時間は最短で1/60秒ではあるが、画像の撮影に適当なシャタ-機能を付加することで、2枚の画像取り込み時間を高速にできることがわかった。 高速シャタ-を使って撮影する場合は、まず短時間に画像データーが得られるかどうかが大きな問題であり、高感度のカメラを使うか、あるいはパワーの大きな光源を使う方法が考えられる。ここではパワーの大きなレーザー光を使うことで応用範囲の広がりと実用性を重視した。また、この場合にはシャッター時間だけでなく、そのタイミングまで制御する必要があるので、電子セルなど各種の可能性を調査した結果、これも主に実用的な見地から、機械的なチョパ-方式を採用することにした。 今年度得られたその他の結果をまとめると、 1)チョッパーの制御で1/(1000)秒程度のシャタ-は簡単に実現でき、流速2.0〜3.0m/s程度の流場計測が実用的に可能となる。また、画角の取り形によってはさらに速い流れにも適用可能である。 2)このシステムの特徴は、NTSC信号を使いながら2枚の連続画像の撮影時間間隔を制御できるところにあり、既存のシステムに大きな手を加えることなく各種の計測法に使用可能である。 3)流場の2次元性を仮定せずに使える統計解析手法を用いた流速分布の計測法を開発し、上記のシステムの適用によって、船尾後流の計測が可能となることを示した。
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