1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06555312
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中廣 吉孝 京都大学, 工学部, 教授 (10026015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日下 英史 京都大学, 工学部, 助手 (60234415)
新苗 正和 京都大学, 工学部, 助手 (50228128)
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Keywords | 超微粒子 / Sm-Co系希土磁石 / 超音波 / 晶析逆抽出 |
Research Abstract |
本年度は、超微粒子製造法の一つとして、超音波法を取り上げ、シュ酸サマリウム微粒子の製造について研究を行った。サマリウムはSm-Co系希土磁石の原料として近年需要が著しく増大している。Sm-Co系希土磁石の製造工程では多量のスクラップが発生し、また製品の老朽化により最終的に廃棄される量も増加の傾向にある。したがって、これらスクラップのサマリウムの回収・リサイクリングは限りある資源の延命の観点からも緊急の課題である。本研究においては、Sm-Co系希土磁石を塩酸にて溶解したのち、D2EHPAを抽出剤として有機相中にサマリウムを抽出したのち、超音波を用いてシュウ酸溶液中にサマリウムを晶析逆抽出させ、Sm_2(C_2O_4)_3の超微粒子の製造について検討した。その結果、超音波出力の増大とともに、晶析率、晶析速度が顕著に増加し、最適条件において粒径が数μmの超微粒子の製造が可能であることが確かめられた。
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