1995 Fiscal Year Annual Research Report
森林を利用した温暖化ガス固定対策における土壌呼吸の評価に関する研究
Project/Area Number |
06556023
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
角張 嘉孝 静岡大学, 農学部, 教授 (60126026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守谷 孝志 小糸工業株式会社, 機電事業部, 係長
半田 繁 小糸工業株式会社, 機電事業部, 課長
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Keywords | 温暖化ガス / 計測システム / 土壌呼吸 / 赤外線ガス分析器 / チェンバー / 通気法 / 間欠式 / ソフトウェア |
Research Abstract |
森林を利用した温暖化ガス(主として炭酸ガス)固定対策における土壌呼吸の評価を行うため、土壌呼吸の計測装置の開発、その計測ソフトウェア開発およびこれらのトータルシステム化を行うことにあるが、本年度は研究の重点を従来の測定方法の検討と昨年度試作された計測装置の調整およびソフトウェアの修正を行った。 装置の試作およびその調整:土壌呼吸用チェンバー、空気流量設定および流路切り替え装置(当面最大6チャンネル)、外線ガス分析装置などで構成される。 ・計測項目:チェンバー内温度 熱電対 0〜50℃ ±0.5℃」 通気流量 マスフローコントローラ 0〜10 l/m ±1.5%」 CO2濃度絶対値 赤外線ガス分析計 0〜1000ppm ±1%FS」 CO2濃度差 ±50ppm ±1%FS」 H2O濃度絶対値 赤外線ガス分析計 0〜3% ±1%FS」 H2O濃度差 ±1% ±1%FS」 ・演算項目:CO2/H2Oフラックスおよびこれらの積算値 ・電源容量 AC100V±10% 300VA 研究の重点は計測ソフトウェアの改良をおもに行った。ソフトウェアの調整が可能になったのは年末になってからなので、現場での測定は次年度に持ち越された。 従来の測定法の検討:アルカリ吸収法(ソーダライムとKOH)と通気法を用いて、各種測定法の検討した。その結果、実際の森林で土壌呼吸を測定する場合には、ソーダーライムを5‐10グラムを密閉した容器に入れ、その重量変化を測定するのが最も簡便で能率がよい。ただし、土壌含水比が25%を越えるような場合には、ソーダライムが水分も吸収するため、アルカリ吸収法がよい。通気法は他の方法に比べて最も精度が良かった。
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