1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06556027
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Research Institution | YAMAGATA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
荻山 紘一 山形大学, 農学部, 教授 (60038239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚原 初男 山形大学, 農学部, 教授 (30007083)
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Keywords | スギヒラタケ / マツオ-ジ / 種菌純粋分離 / エステラーゼ / アイソザイム分析 / バイオリアクター / スギ原木栽培 / スギ木粉栽培 |
Research Abstract |
針葉樹木材を原料とする食用キノコの人口栽培化のため、次の実験を行った。(1)適性種菌の取得のため、野性子実体からの菌糸の純粋分離、(2)適性種菌の鑑別のため野性子実体のアイソザイム分析、(3)適性種菌の大量取得のためバイオリアクターによる液体培養、(4)木質培地培養のため、木粉(スギなど)、米糠添加木粉、間伐・枝材、伐根などの培地におけるスギヒラタケ、マツオ-ジ菌培養実験、(5)腐朽木材の化学成分組成分析、及び(6)スギヒラタケ子実体発生環境の分析。 その結果、7種の種菌分離に成功し、種菌の鑑別は子実体のエステラーゼ同位酵素の分析によって可能なこと、大量培養がバイオリアクターで達成できることが分かった。人口培養の試みは、スギヒラタケは米糠混合のスギ木粉、マツオ-ジは無添加のスギ木粉培地で菌糸培養が可能なことを示したが、子実体の発生は、マツオ-ジのみ成功した。スギヒラタケ子実体源基の形成に留まり、実験室での子実体発生は認められ無かった。原木による栽培では、マツオ-ジはトリコデルマ等のコンタミネーションにより達成できなかったが、スギヒラタケでは菌糸は迅速に蔓延した。子実体の発生は、実験室では達成できず、スギヒラタケ発生のスギ林床に移すことにより、漸く達成した。スギヒラタケ子実体発生には、現時点ではスギ林の環境が必須であることが判明し、特に湿度、温度、照度の重要性が指摘された。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 荻山紘一: "若干の担子菌の培地pHの変化に関する考察" 日本林学会東北支部会誌. 47. 167-168 (1995)
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[Publications] 荻山紘一: "スギヒラタケの化学分類-子実体のエステラーゼ組成" 日本木材学会大会研究発表要旨集. 47. 462 (1997)
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[Publications] 斎藤崇史: "スギヒラタケ人工栽培における子実体形成" 日本木材学会大会研究発表要旨集. 47. 603- (1997)