1995 Fiscal Year Annual Research Report
水田の大区画化における長辺長の制限要因に関する研究
Project/Area Number |
06556036
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
多田 敦 筑波大学, 農林工学系, 教授 (50133012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐久間 泰一 筑波大学, 農林工学系, 講師 (10133589)
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Keywords | 大区画水田 / 耕区長辺長 / 代かき潅水 / 圃場機械の作業性 / 受託可能面積 / 取水流量 |
Research Abstract |
大区画水田が求められる社会的条件の中で,その長辺長をいかにすべきかについて,その制限因子を現地において求めた。 1.長辺長と機械の作業性,受託可能面積との関係に関しては,主に経営規模と機械の作業性から検討した。 借地によって経営規模を拡大している事例を調査した。隣り合う区画の畦畔を取り払い,区画を拡大している例がある。これは,昨年度理論的に検討した,経営規模が区画の大きな制限因子であることを裏付けている。 2.長辺長と代かき時の潅漑との関係については,次のような結果を得た。 乾田直播が経年的に継続される場合には,スキ床の透水性が上がることも予想され,圃場が乾燥している初期潅水時には,潅漑水の前進時間が長辺長の規制因子となると考えた。そこで,(i)ボーダー潅漑の水収支式に浸入式を組み入れて,水足の前進式を求め,この前進式を圃場へ適用する為に,そのパラメータの決定方法を検討した。(ii)モデル圃場において代かき潅漑時の水足の前進状況を測定し,水足の前進式のパラメータを決定し,その適合性を確認した。今後は,この検討結果の乾田直播圃場への適用性を考察しながら長辺長の制限要因について取りまとめる。
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Research Products
(2 results)