1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06556037
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
藤井 弘章 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (70033264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 伸一 岡山大学, 環境理工学部, 講師 (30198501)
島田 清 岡山大学, 環境理工学部, 助教授 (20123234)
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Keywords | 地盤統計学 / クリッギング / 液状化確率 / N値 / 多変量解析 / 液状化強度 / 非排水繰り返し三軸試験 / スウェーデン式サウンディング |
Research Abstract |
地盤の液状化破壊確率や,地震時の変位の変動性を評価する耐震信頼性解析手法の開発を行っている。今年度は,平成6年度に続いて,N値の空間分布モデルのさらに詳細な地盤の三次元統計モデルの構築をしつつある。これには地盤統計学の手法を導入している。特に,今年度は,クリッギングという手法を利用したモデル化を行っている。地盤の平均粒径や細粒分含有率に関しても同様のモデル化を行うことにより,地盤,特にここでは干拓堤防の液状化強度を三次元的に表現しする手法を開発しつつある。これによって液状化を起こしやすい領域を特定し,液状化確率によって堤体の安定性を評価しようとしている。現段階では,地震発生の確率特性や,地盤物性値の不確定性を多次元的に考慮できる簡便な解析法が完成しつつあるところである。 今年度は解析対象を,干拓堤防のみならず,阪神大震災で崩壊したため池にも広げている。震源からの距離,堤軸の方向などを変量と考え,多変量解析によって,震災時のため池の崩壊原因を統計的に特定しようと試みた。 それらの統計解析に加え,平成7年度は,液状化強度の変動性の原因を本質的に捉えるべく,非排水繰り返し三軸試験を実行した。とくに,実験材料としては,液状化によって崩壊したと考えられるため池から採取した噴砂を用いた。これと共に,現地においてスウェーデン式サウンディングを実施した。最終的に,これから求められる液状化強度と三軸試験の結果を比較することにより,現場試験による液状化強度の精度について検討することができた。
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