1995 Fiscal Year Annual Research Report
砂地特産物(ラッキョウ)の半自動生産機械化システムの確立
Project/Area Number |
06556041
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
岩崎 正美 鳥取大学, 農学部, 教授 (60032299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 邦夫 鳥取県農業試験場, 室長
小池 正之 筑波大学, 農林工学系, 教授 (60032306)
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Keywords | 半自動 / 植付機 / 調製機 / ラッキョウ / 砂丘畑 |
Research Abstract |
ラッキョウ生産機械化一貫体系を目的として植付機と根付き用調製機の試作改造を行い、その性能試験を実施した。以下にそれらの要約を述べる。 1)半自動ラッキョウ植付機の改造と性能試験 植付け作業者は2人で、1人が3条受け持つ6条用の植付機である。主な改良点としては、まず欠株をなくすために固定式の種球供給カップをターンテーブル式とした。次に膨軟な播種床を形成して植付け姿勢の向上を図るため、作条器後方に直径30mmの弾丸を新たに取り付けた。なお、ターンテーブルの駆動は転動輪から得ている。 試作機の現地圃場公開試験を通じて性能評価を行い、JA福部や農家による批評を受けた。 株間の平均は13cm、変動率は25.8%で改造以前に比べ向上した。これはターンテーブル式種球供給カップにより、作業者の種球供給の遅れが大幅に減り、作業速度4.3cm/sまで容易に追随できるようになったためである。 植付け姿勢は土壌槽での基礎実験の結果、土壌含水比7.6%でCL=15〜20mmにおいて直立姿勢の割合90%以上を得た。能率は慣行法の50〜120%上昇することが明らかとなり、労働強度の著しい減少がもたらされる。問題点として欠株、植付け姿勢が挙げられ、次年度のさらに改良により解決を図る。 2)半自動ラッキョウ根付き調製機の開発と性能試験 新たに根つきラッキョウ用の調製機を開発した。その試運転結果と関係者の評価に基づいて改良を加え能率精度を測定した。その結果、初心者が安全にかつ熟練者に近い能率で作業可能となった。また調製精度も関係者の評価は満足するものであった。次年度、耐久性試験と供給口の改善を行う。先に開発した。洗いラッキョウ用調製機に較べ農家側で導入の要望が強い。
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