1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06556046
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
|
Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
新出 陽三 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70003085)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 正彦 (株)クボタ事業 企画部, 課長
佐藤 禎稔 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (90142794)
柏村 文郎 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (80142793)
池滝 孝 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (90113696)
干場 秀雄 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (10003138)
|
Keywords | 搾乳ロボット / 自動搾乳 / 搾乳 |
Research Abstract |
4月〜7月は乳牛15頭、9月下旬〜3月は乳牛30頭を使用して、1日2回搾乳を行った。搾乳時刻は4時と16時であった。飼料は濃厚飼料、乾草、サイレ-ジであった。主な結果は以下の通りである。1)自動装着率は90.2%であった.ティートカップの装着には、乳頭の角度が大きな影響を与えることが明らかとなった。また、左右の乳頭の間隔の極端に広い乳頭、逆に乾乳期直前の左右の乳頭間隔が極端に狭い乳房の装着には問題があることが明かになった。2)タイマ付きゲートの利用によって、搾乳ストールに自発的に進入する牛は98.5%であった。定期的に音楽を聞かせることは、搾乳ストールへの進入を促進した。また、濃厚飼料の給餌時刻や粗飼料の給与時刻も牛の自発的な搾乳ストールへの進入を促進した。また、濃厚飼料の給餌時刻や粗飼料の給与時刻も牛の自発的な搾乳ストールへの進入率に影響することが明らかとなった。また、牛を搾乳ロボットに馴らすためには、濃厚飼料を与えながら牛を搾乳ストールに前もって通過させることが必要であった。少なくともこのことを4日行う必要があった。3)ミルキングパーラーでの搾乳牛と比較において、乳量、乳質には違いがなかった。また、乳房炎の感染にも自動搾乳システムは、影響を及ぼさなかった。4)搾乳ロボットを制御するコンピュータの日本語化を図った。5)自動乳試料採取装置の開発を行った。また、塩素剤を使用する搾乳装置殺菌システムの開発を行った。6)乳房炎の感染を診断する画像処理システムの開発を行い、ほぼCMT診断方法と同じ精度が得られた。以上の結果から自動搾乳システムは農家での利用は可能であると思われる。
|
-
[Publications] 堂腰・柏村・古村・池滝・新出: "ロボット搾乳施設への牛の自発的導入を促進するためのタイマーコントロールゲートの効果" 日本家畜管理研究会誌. 31. 16-17 (1995)
-
[Publications] 新出陽三・松田従三: "搾乳ロボットと酪農" 酪農総合研究所, 96 (1994)