1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06556054
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小野 憲一郎 東京大学, 農学部, 教授 (50111480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 博之 宮崎大学, 農学部, 助教授 (30012016)
早崎 峯夫 東京農工大学, 農学部, 助教授 (10015092)
内藤 善久 岩手大学, 農学部, 教授 (40003785)
広瀬 恒夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (60003076)
前出 吉光 北海道大学, 獣医学部, 教授 (40002084)
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Keywords | 臨床獣医学 / 情報ネットワーク / 検査データ / 臨床検査 / データベース / 疫学調査 / 地域差 |
Research Abstract |
臨床獣医学領域における全国規模での情報の集積、ならびにその情報公開を行うことで、他大学で得られた研究成果の有効利用をはかり、かつ相補的な研究体制をつくることが本研究の最終目標である。 A.臨床検査データベースソフトの開発とデータの集積 当面のデータ集積・解析を目的にMac File Maker Proをベースとした試験的データベースソフトを開発した。これを用いて、研究代表者、および研究分担者はそれぞれ所属する全国の大学付属家畜病院における各種健常動物、ならびに疾患動物の問診および身体検査結果、さらに血液、血液化学検査など臨床検査データの整理・集積を実施している。また、これらデータについて一部解析を行い、健常動物の全国規模の参照値について検討を加えている。 B.疫学調査の実施 昨年度に続き、FIV/FeLVの疫学調査とデータの集積を行い、これらウイルス感染症の全国的拡散状況と臨床病態を解析中である。その途中集計の結果、全国的にはFeLV(+)/FIV(+)が0-15.4%、FeLV(+)/FIV(-)が0-28.9%、FeLV(-)/FIV(+)が0-28.6%、そしてFeLV(-)/FIV(-)が53.8-95.7%であり、顕著な地域差はないものの西日本でFIV単独陽性(FeLV(-)/FIV(+))の比率が高い傾向がみられた。加えて本年度はネコひっかき病についても調査をスタートさせた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] K. Ono et al.: "Epidemiological analysis for feline leukemia virus and feline immunodeficiency virus infections in Japan" J. Vet. Med. Sci.(発表予定).
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[Publications] K. Ono et al.: "Estimation and standardization of normal ranges for clinical blood chemistry analyses in dogs and cats" J. Vet. Med. Sci.(発表予定).