1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06557029
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
谷島 一嘉 日本大学, 医学部, 教授 (40010029)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平柳 要 日本大学, 医学部, 講師 (20189864)
丸 瑠璃子 日本大学, 医学部, 講師 (20059091)
渡辺 直隆 日本大学, 工学部, 助教授 (20120595)
伊藤 雅夫 日本大学, 医学部, 助教授 (40059887)
宮本 晃 日本大学, 医学部, 助教授 (40150271)
|
Keywords | 疲労度 / 定量化 / フリッカー / 選択反応 / タッピング数 / 血圧 / パフォーマンステスト / 重回帰式 |
Research Abstract |
本年度の研究計画に基づいて疲労計を設計・製作し、実際の測定から人間工学的評価を行い改良を加えた。作成した疲労計は、疲労を評価し得る心身反応から比較的簡便に測定出来るフリッカー値、血圧、タッピング数、選択反応数を選び、これらを計測するための小形測定器を開発して組み込んだものである。これらの計測データは、オンラインでコンピュータに入力され、疲労度を定量化するための重回帰式によって指数が演算されディスプレイ上に疲労度として表示される。測定系の概要は以下の通りである。 1.フリッカー測定:疲労計に組み込まれた発光ダイオードの簡易測定器を用いて連続5回の測定を行い平均値と標準偏差を計算し、平均値を入力する。 2.血圧測定:市販の指尖血圧計を改良し、拡張期血圧、収縮期血圧の値を入力で出来るようにした。 3.タッピング数の計測:一本の指で5cm間隔の2つの鍵盤を10秒間、出来るだけ速く打鍵し、その数を入力する。 選択反応数:○、□、Δなど数種類の図形をディスプレイ上に表示させた後、設問の図形を提示し、設問の図形と相似の図形が有ったかどうかを判断させるパフォーマンステストのプログラムを作成した。測定は20秒間行い、解答数と正解率を入力する。1.〜4.で測定され入力された値から、従来の研究で妥当性が示されている重回帰式によって疲労度が計算され、各項目の測定値とともに最終画面に表示される。 作成した疲労計を用いて実際の作業場面で測定を行い、測定器やスイチの配置、計器の見やすさなどについて人間工学的な評価から改良点を抽出し、改良調整を行っている。
|