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1994 Fiscal Year Annual Research Report

本態性高血圧におけるアンジオテンシノーゲン遺伝子の役割と地域医療への応用

Research Project

Project/Area Number 06557031
Research Category

Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)

Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

羽田 明  北海道大学, 医学部, 助教授 (00244541)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 志渡 晃一  北海道大学, 医学部, 助手 (20206098)
近藤 喜代太郎  北海道大学, 医学部, 教授 (80018366)
Keywords本態性高血圧 / アンジオテンシノーゲン遺伝子 / 遺伝要因 / 住民健診 / ライフスタイル
Research Abstract

本態性高血圧は複数の環境要因と遺伝要因によて発症する、いわゆる多因子遺伝病と考えられる。環境要因に関しては多くの疫学的研究により、塩分摂取、肥満、飲酒などの危険因子が明らかにされ、それらに基づく介入研究も行なれているが、遺伝要因に関しては不明であった。しかし最近、アンジオテンシノーゲン(AGT)遺伝子の関与が示され、AGTの235番目のアミノ酸はメチオニン(M235)またはスレオニン(T235)であるが、235Tである頻度が高血圧患者群で有意に高いと報告された。我々もこれまでに、日本人の本態性高血圧発病においてAGT遺伝子が関与していることを明にしてきた。しかし、AGT遺伝子がどの様な機序で高血圧を引き起こすのかは不明である。本年度は、AGT遺伝子がどのような環境要因と関わっているのかを明らかにする第一段階として、北海道鷹栖町の平成5年度の住民健診受診者1615人のサンプルの遺伝子タイピングをおこない、235番目のアミノ酸を決定した。高血圧の有無は入力済の健診データより、収縮期血圧160mmHg以上または拡張期血圧95mmHg以上が降圧剤服用に関わらず複数回、または服用前に複数回あった例を高血圧群、これまでの健診で収縮期140mmHg未満かつ拡張期90mmHg未満を正常血圧群とした。また、糖尿病、腎疾患は除外した。その結果、高血圧群260人。正常血圧群688人が解析の対象となった。解析の結果、高血圧群ではT235のホモの出現頻度が、病院を受診した高血圧患者と正常対照でおこなった我々の研究と同様、有意に高かった。また、性別での違いを検討したとろ、男性では有意に高かったが(P<0.005)、女性では有意ではなかった。今後、この結果を基に男性を中心にライフスタイル調査を行ない、塩分摂取歴などの環境要因を調べ、AGT遺伝子がどの様な機序で高血圧発症に関わっているのかを研究していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 羽田 明: "北海道鷹栖町におけるアンジオテンシノーゲン遺伝子の関与" 日本公衆衛生雑誌. 41. 577 (1994)

URL: 

Published: 1996-04-08   Modified: 2016-04-21  

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