1994 Fiscal Year Annual Research Report
分子生物学的手法による高感度プランクトン検出法の開発
Project/Area Number |
06557034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
福永 龍繁 三重大学, 医学部, 教授 (70156800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西 克治 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60073681)
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Keywords | Plankton / Diatom / Drowning / PCR / ribosomal DNA / Biwa Lake / Pico plankton / Legal Medicine |
Research Abstract |
琵琶湖に大量に発生し,時には赤潮の原因にもなるプランクトンの一種である藍藻類,ピコプランクトンに関する研究を進めつつある,ピコプランクトン(大きさ約1μmの単細胞性藍藻)は,純粋培養の色からブラウン株,グリーン株及びピンク株が存在し,個体群の色調から3種類に分けられているが,従来の顕微鏡下での形態学的識別は出来ず,蛍光顕微鏡下で蛍光の強度の違いを用いて識別されていた. そこで今年度の本研究では,まず,蛋白合成を担う重複遺伝子リポゾームDNA(以下rDNA)の16SrDNAの塩基配列を検索した.その結果,各種間における変異領域を発見した.しかし,プランクトンの遺伝子配列には,他の生物,大腸菌などとかなり相同点が多く,その識別が困難であったが,変異領域を発見できたことは意義が大きい.従って純粋培養にはかなり高度な技術が必要であり,汚染の問題に注意しなければいけないことがわかった. 現在この変異領域を利用してプローブを作製,種差の検索,PCR法への応用を試み,溺死体の血液及び臓器について検索している. 今後,淡水産のみならず海水産のプランクトン,あるいはピコプランクトン以外の緑藻、珪藻などについて検索を進めていく方針である.
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[Publications] 兼正晃,前田広人,山田光子,福永龍繁,西克治: "PCR法による琵琶湖の植物プランクトンの識別." DNA多型. 2. 197-201 (1994)
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[Publications] 前田広人,兼正晃,福永龍繁,Grachef,M.A.,西克治: "PCR法によるバクテリアプランクトンの識別." DNA多型. 3(印刷中). (1995)
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[Publications] 兼正晃,前田広人,福永龍繁,西克治: "PCR法による琵琶湖の植物プランクトンの識別(第2報)" DNA多型. 3(印刷中). (1995)
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[Publications] 兼正晃,前田広人,福永龍繁,西克治: "PCR法による琵琶湖のピコプランクトンの識別(第2報).(要旨)" 平成6年度日本水産学会秋季大会抄録集. 148 (1994)
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[Publications] 兼正晃,福永龍繁,前田広人,西克治: "PCR法による溺死証明の試み.(要旨),(印刷中)" 日本法医学雑誌. 49. (1995)