1996 Fiscal Year Annual Research Report
非放射性DNAプローブの開発と歯周病診断および予後判定の確立に関する研究
Project/Area Number |
06557101
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
渡辺 久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (40143606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 栄一 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (20242208)
萩原 さつき 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70134715)
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Keywords | 非放射性DNAプローブ / 歯周病原性細菌 / Porphyromonas gingivalis / Bacteroides forsythus / Actinobacillus acinomycetemcomitans |
Research Abstract |
非放射性DNAプローブ法を用いた歯周病原性細菌検出キット(Affirm DP,Becton Dickinson社,USA)は、歯肉縁下プラーク中のPorphyromonas gingivalis,Bacteroides forsythus,Actinobacillus acinomycetemcomitansの直接的検出を目的とした簡易DNAプローブキットである。本研究では歯周疾患の診断、治療効果の判定においてAffirm DPが実用的に用いられるか否かを調べることを目的とし、3種類の細菌の検出に関して細菌培養法と比較し、その検出感度、特異度について検討した。 DNAプローブキットによる細菌検出を培養法による検出と比較すると以下のような結果が得られた。P.gingivalisの検出における10^4 cut-off値では感度は76.8%、特異度88.7%、一致度0.661であった。B.forsythusの検出においては感度88.7%、特異度68.3%、一致度0.480であった。A.acinomycetemcomitansについてはAfiirm DP、培養法とも検出数が少なく低い感度であった。Affirm DPの発色を0から3の4段階で評価し、その発色度と細菌培養法において得られた細菌数との相関について検討を行ったが、P.gingivalis、B.forsythusにおいて有意な相関が認められた。 DNAプローブを用いいた歯周病原性細菌の検出キットは測定に要する時間がわずか40分であり、今後、迅速、簡便な細菌の検出が要求される臨床の場において有用であろう。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Watanabe H et al.: "Clinical assessments of the erbium : YAG laser for soft tissue surgery and scaling" J Clin Laser Med Surg. 14. 67-75 (1996)
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[Publications] Umeda M et al.: "Microbial flora in the acute phase of periodontitis and the effect of local administration of minocycline" J Periodontol. 67. 422-427 (1996)
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[Publications] Ando Y et al.: "Bactericidal effect of erbium : YAG laser on periodontopathic bacteria" Lasers Surg Med. 19. 190-200 (1996)
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[Publications] 渡辺久(分担): "食物繊維-基礎と臨床-" 朝倉書店, 426 (1997)