1994 Fiscal Year Annual Research Report
人工骨(アパタイト骨補填材)による顎骨再建の術式に関する研究
Project/Area Number |
06557110
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Research Category |
Grant-in-Aid for Developmental Scientific Research (B)
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
大西 正俊 山梨医科大学, 医学部, 教授 (50014139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金城 尚典 山梨医科大学, 医学部, 助手 (00262676)
辻 政秀 山梨医科大学, 医学部, 助手 (70262665)
大月 佳代子 山梨医科大学, 医学部, 講師 (20185325)
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Keywords | 人工骨 / アパタイト骨補填材 / 多孔体ブロック / 下顎骨再建 / 再建用手術用器具 / 再建プレート / 組織増量材 / 生体活性 |
Research Abstract |
アパタイト多孔体骨形成性に関する検討 1)各種アパタイト多孔体における骨形成性についての検討-動物実験- アパタイト多孔体の気孔率70%、75%、80%、85%のものについて、サル四肢骨面の添加補填後の2カ月ならびに3カ月のものについて検討中である。即ち、骨面からの骨形成と周囲軟組織の気孔内への侵入状態から、各試料の最適な条件、適応法即ち、本プレートは人工骨としての適応あるいは軟組織内における組織増量材としての適応などについて検討中である。 2)再建プレートの構造についての検討 アパタイトブロックは補強材としての使用法ではなく、骨形成の場を与えるための人工生体材料としての適用を考慮し、その使用にあたってのプレートを検討している。即ち、下顎骨区域切除の場合、物性の低いアパタイトを所定部位に固定する目的と下顎骨の再建、補強材としての目的をあわせもつものである。材質は純チタン製で、アパタイトを把持する構造、そして下顎骨再建に適した強度をもつ。とくにアパタイトブロックの補填には本材を一定部位に固定し、さらに骨断端に密接させ、残存骨からの骨伝導をひき出す必要がある。そのため、プレートのネジ穴を楕円形に工夫し、ネジ止め操作により両端の骨がプレート中心にひきよせられる圧迫接合が可能な構造とした。 再建器具のシステム化についての検討 アパタイトブロックを用いた顎骨再建には上記の再建用プレートのほかプレート把持、屈曲のための特殊プライヤー、ネジ止め用特殊ドライバー、骨およびアパタイト把持鉗子、アパタイト材の切削用器具、切削時の粉塵の吸引装置などが必要となる。以上の各種手術器機をその目的に従った最適な形状、性態のものを選び、一部のものについては新たに設計し、全体をシステム化する作業を行っている。
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