1996 Fiscal Year Annual Research Report
コレステロール転送を制御する生体内因子の解析とその応用への基盤研究
Project/Area Number |
06557128
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Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
井上 圭三 東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐伯 隆生 エーザイ(株), 研究開発本部, 主任研究員
供田 洋 北里研究所, 細胞化学研究部, 副部長
青木 淳賢 東京大学, 薬学部, 助手 (20250219)
新井 洋由 東京大学, 薬学部, 助教授 (40167987)
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Keywords | スカベンジャー受容体 / 変性LDL / リポ蛋白質 |
Research Abstract |
SR-BIは、CD36類縁タンパク質としてexpression cloningによりCHO細胞から単離されたスカベンジャーレセプターである(Acton et al.,1994)。我々は昨年度の発表において、SR-BI発現細胞が変性LDLのみならずホスファチジルセリン含有リポソームおよびアポトーシスした細胞をも取り込むことを報告した。しかし、SR-BIは脂肪組織で特に強く発現していること、および3T3-L1細胞の脂肪細胞分化に伴って誘導されることから、細胞内での脂質代謝においても重要な役割を担っている可能性が考えられた。 そこで今回、SR-BIを恒常的に発現した細胞株を樹立し、細胞を脂肪酸でラベルし細胞内脂質代謝について解析した。その結果、SR-BIを発現することによりコレステロールエステル(CE)の合成が増加し、逆にトリグリセリド(TG)の合成が減少することが見出された。リポタンパク質を細胞外に分泌できる細胞株では、SR-BIを発現することにより細胞内TGの蓄積は変化は見られなかったが、リポタンパク質を介したTGの分泌は有意に減少した。また、リン脂質の代謝は、いずれのSR-BI発現細胞においてもコントロール細胞との間に有意差は認められなかった。 以上のことから、SR-BIは脂肪酸の細胞内CEへの取り込みを活性化し、脂肪酸の代謝運命を振り分ける機能があることが示唆された。現在、そのメカニズムに
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Fukasawa,M.et al.: "SRB1,a class B scavenger receptor,recognizes both negatively charged liposomes and apoptotic cells" Exp.Cell.Res.222. 246-250 (1996)