1994 Fiscal Year Annual Research Report
経鼻カルシトニン製剤の臨床適用を可能とする血中動態解析法の開発
Project/Area Number |
06557136
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
小井田 雅夫 摂南大学, 薬学部, 教授 (80039651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 暁 サンド薬品株式会社筑波総合研究所, 生物薬剤課, 研究員
河野 武幸 摂南大学, 薬学部, 講師 (50178224)
中牟田 弘道 摂南大学, 薬学部, 助手 (70164275)
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Keywords | カルシトニン / 骨粗鬆症 / 骨軟化症 / 破骨細胞 / 骨吸収 / 酵素免疫測定法 |
Research Abstract |
経鼻サケ・カルシトニン製剤の血中動態を解析することは、その臨床適用を可能とするための第一に解決すべき課題である。申請者らは、独自の新しい高感度測定法を開発し、ラットを用い、臨床用量での経鼻製剤の血中動態を解析したので報告する。 2.カルシトニンの高感度測定方の開発-新しい測定方法は、次の2種である。 (1)生理活性を指標としたサケ・カルシトニンの高感度測定法 新生仔ラット長骨より破骨細胞を調製し、被験カルシトニン検体と培養する。続いて、ウシ骨スライス上で培養し、最後に破骨細胞により吸収された部位の数、および面積を走査型電子顕微鏡および光学顕微鏡下で計測してカルシトニン濃度を算出する。この方法の測定限界は当初の計画どおりIpM前後であった。 (2)免疫学的手法を用いたサケ・カルシトニンの高感度測定法 ヘテロ2点酵素免疫測定法によるサケ・カルシトニンの高感度酵素免疫測定法を開発した。測定に適した抗体の調製等、必要な技術開発を行い、当初の計画どおり0.5pM前後の測定を可能とした。 2 血中動態解析のための予備的試験 ラットを用い、鼻粘膜への投与方法、投与後の採血間隔等を決定した。次に、カルシトニンは血液中で、一部血中タンパク質と結合している事を示唆した報告があり、それによる生理活性の変動が予想されたため、追試を行った。しかし、その存在を認めず検討を打ち切った。 3 経鼻サケ.カルシトニンの血中動態解析 ラットを用い、経鼻サケ・カルシトニンの血中動態を解析し、薬動力学的パラメーターを算出した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Ichikawa M.,Nakamuta H.,Hoshiro T.,Ogawa Y.and Koida M.: "Arti-Osteopenic Effa ct of Nasal Salmon Cal citonin Type 1 Osteoporotic Rats:Compavison with Subcutaneous Dosing" Biological & Pharmaceutical Bull otin. 17. 911-913 (1994)