教育利用を目的とした映像,音声,図形,文字資料のデータベースの開発

1996 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 06558017
• Research Institution: GIFU UNIVERSITY
• Principal Investigator: 後藤 忠彦 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30021306)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 稲葉 一 中部女子短期大学, 教授 (50261102) ; 加藤 直樹 岐阜大学, 教育学部, 助手 (30252117) ; 村瀬 康一郎 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80150027) ; 岩田 惠司 岐阜大学, 教育学部, 教授 (80021327) ; 松川 禮子 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (90021336)
• Keywords: 教育工学 / マルチメディア / データベース / 教育情報 / 教材開発

Research Abstract

平成8年度は,教材データベースから資料を検索し,教材作成利用、学習者の主体的な利用での実用化のための研究試行を行った。
(1)教材作成システムの開発
教師がデータベースから資料を検索し,教材作成処理システムを開発した。そのデータベースを用いた教材作成システムの適用性について,研究協力校で実践研究を行った。
また教材流通の研究試行を進めるため,各種資料が管理された素材データベースのCD-ROMを作成し、その学習指導での適用を可能にした。この試作をもとに、各地での教育実践・試行研究を実施した。
(2)素材情報流通のための通信ネットワークの構築
素材データベースの流通をCD-ROMと併せ,岐阜大学カリキュラム開発研究センターにマルチメディア素材データベースを通信ネットワークを用いて試行可能とし、その教育実践での適用性について、全国の協力校で試行した。
(3)データベース教材利用テキストの作成
広く教材データベースの利用を可能にするために,データベース利用および教材開発利用のテキストを作成した。とくに、全国22県等での素材データベースの開発試行を行い、その汎化を図った。また、博物館、歴史資料館等の生涯教育施設での適用も進め、その適用性を調べ改善を進めた。
これらをもとに学習者が利用可能とするシステムの改善および児童・生徒用のテキストを開発し,全国的に利用可能にした。
これらの実用化試行のために、岐阜大学カリキュラム開発研究センターの情報処理装置に、全国22ヶ所で本システムを用いて開発した素材データベースを記録し、全国での試行利用を行った。その結果、全国的に利用され、その実用化が可能であることが明らかになった。尚、これらの実用化を推進するため、マルチメディア素材ブック(富士通経営研修所)から出版し全国の学校、教育委員会等での利用を可能にした。

Research Products

• [Publications] 後藤 忠彦: "学校が情報発信するためのホームページ作成の手引き" 岐阜大学CRDCデータレポート. 258号. 1-200 (1997)
• [Publications] 後藤 忠彦: "生徒がインターネットを使うための導入ソフトの作成" 岐阜大学CRDCデータレポート. 260号. 1-87 (1997)
• [Publications] 後藤 忠彦: "インターネットによる学習資料の開発〜防災教育・課題研究・観察学習〜" 岐阜大学CRDCデータレポート. 261号. 1-101 (1997)
• [Publications] 加藤 直樹: "マルチメディア教材開発のための素材データベースのインターネットによる流通" 教育情報研究. 11巻1号. 13-18 (1995)
• [Publications] 加藤 直樹: "インターネットによるマルチメディア素材の流通" 日本教育情報学会年会論文集. 12号. 44-47 (1996)
• [Publications] 加藤 直樹: "学校での教材開発支援のためのマルチメディア通信の利用" 日本教育情報学会年会論文集. 12号. 80-81 (1996)
• [Publications] 後藤 忠彦: "マルチメディア素材活用ブック" 富士通経営研修所, 1-187 (1996)