1996 Fiscal Year Annual Research Report
静止画像を含む美術教材のデータベース化とそのための情報検索手法の開発研究
Project/Area Number |
06558021
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
磯本 征雄 名古屋市立大学, 自然科学研究教育センター, 教授 (10029994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮原 康実 株式会社タクト, FAシステム設計・開発, 担当研究員
野崎 浩成 自然科学研究教育センター, 助手 (80275148)
吉根 勝美 南山大学, 経済学部, 講師 (50230785)
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Keywords | 美術教材 / ファジィ理論 / シソ-ラス / 印象語 / データベース / ファジィネス / データ構造 / 絵画 |
Research Abstract |
本研究課題では,3ケ年の研究期間中,美術作品である絵画をデータベース化し,マルチメディア・データベースとしてインターネットを通して広く情報提供できるシステムの開発研究を行ってきた。その結果,中学校と高等学校の美術の教科書を題材にして,実用化可能な絵画データベースシステムが完成した。これにより得られた成果は,次の通りである。 1.関係型データベースモデルに基づいて,美術作品のデータベース化を実現するためのデータ構造を提案し,それらを計算機上に実装化した。 2.ファジィ集合論を用いて,多種多様であいまいな情報を持つ絵画データの情報検索技法を確立した。すなわち,感性情報や情景情報に基づいて,絵画検索が実現できるようになった。 3.インターネットに接続されているワークステーション上で美術作品データベースを構築,ネットワーク上でのデータベースシステムのサービスを開始した。これにより,インターネットを介して,遠隔地からのデータベース利用が可能となった。 本研究課題で開発した絵画データベースは,既存の美術館に所蔵している絵画の展示に利用できる。さらに,インターネットを活用した美術作品の展示会いわゆる「バーチャル・ミュージアム」,生徒が製作した作品のデータベース化,美術教材の管理などへの応用も可能である。これにより,静止画を含む美術教材データベースの教育的利用が可能となり,マルチメディア社会にふさわしい学習教材をネットワーク上で活用できる環境が整備された。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] HIRONARI NOZAKI: "Information Retrieval for Fine Arts Database Systems" IEICE Trans. Inf. & Syst., Feb. 1997.E80-D, NO.2. 206-211 (1997)
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[Publications] 野崎浩成: "インターネットによる美術教材データベースのサービスを目的とする感性情報処理" 電子情報通信学会,. (印刷中)(1997年4月刊行予定). (1997)
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[Publications] 磯本征雄: "絵画データベースにおけるファジィ論的情報処理" 第12回ファジィシステムシンポジウム講演論文集. 765-768 (1996)
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[Publications] 山崎初夫: "インターネットによる絵画データベースの利用サービスについて" 電子情報通信学会 信学技報. ET96-31. 71-76 (1996)
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[Publications] 野崎浩成: "美術教材データベースの教育的利用" 教育システム情報学会第21回全国大会 講演論文集. 255-256 (1996)
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[Publications] 吉根勝美: "ファジィデータ処理における表計算ソフトウェア活用の試み" 第12回ファジィシステムシンポジウム論演論文集. 115-116 (1996)
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[Publications] YUKUO ISOMOTO: "Fuzzy Information Engineering : A Guided Tour of Applications" WILEY COMPUTER PUBLISHING, USA., 712 (283-289) (1996)
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[Publications] 磯本征雄: "情報システム概論" パワー社, 197 (1995)