1994 Fiscal Year Annual Research Report
自然感の高い知的擬人化エージェントによるヒューマンインタフェース
Project/Area Number |
06558045
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石塚 満 東京大学, 工学部, 教授 (50114369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原島 博 東京大学, 工学部, 教授 (60011201)
土肥 浩 東京大学, 工学部, 助手 (90260504)
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Keywords | ヒューマン インタフェース / 擬人化エージェント / マルチモーダル インタフェース / コンピュータ グラフィックス / 実時間テクスチャマッピング / 実時間動画像認識 / 音声対話 |
Research Abstract |
現状のヒューマンインタフェースの次世代に位置するものとして、自然感の高い姿を有し、外界の変化を実時間で認識し、限定した音声コミュニケーション機能、知識ベース機能を有して、ディスプレイ上で動作する擬人化エージェントの役割を果たす「ビジュアル・ソフトウェアエージェント(VSA)」を実用に近い形態にするための開発研究を進めた。本システムは実時間動画像生成、実時間動画像認識、音声認識/合成、並列コンピューティング、知識ベース技術の融合に基づくものである。これまでにVSAのプロトタイプシステムを開発してあったことから、違和感を軽減して、できるだけ自然の人物エージェントに近くなるよう、上記の各要素技術の性能の向上を図った。 擬人化エージェントの頭部モデルについてはこれまでは頭が中心であったが、頭髪部も含めてモデル化できるようにしつつある。外界のユーザ認識機能については、3本の走査線画像データの記録と差分処理という軽い計算量でユーザ位置を検知する方式を実現し、これを回転カメラ制御と連動させることにより、広い範囲に位置するユーザと親密感を高める上で重要な疑似的な視線一致を実現できるようにした。また、口唇の動きの画像情報を利用して発話の開始を検知することにより、音声対話の円滑化を図った。音声対話管理機構については先行して試作したシステムがあったが、多目的の案内タスクに適用可能なようにソフトウェア内部構成を改編し、汎用性を高めた。また、写真や図形の画像データの情報提示も擬人化エージェント像と同一ディスプレイ上で可能なようにした。そして、簡単な知識ベース、画像データベースとの結合を図り、これまでに東大キャンパス案内のガイド役を果たす擬人化エージェントシステムのプロトタイプを稼働させている。
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[Publications] 長谷川 修,藤木真和,石塚 満: "指サイン認識による自然感を有する仮想金魚像との実時間インタラクション" 画像電子学会誌. 23. 86-95 (1994)
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[Publications] Y.Yamauchi,H.Dohi,M.Ishizuka: "A Visual Software Robot with Autonoumous Distiributed Behaior Model implemented on a Transputer-based Parallel Computer" Transputer/Ocean Japan 6 (IOP Press). 288-299 (1994)
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[Publications] O.Hasegawa,K.Yokosawa,M.Ishizuka: "Real-time Parallel and Cooperative Recognition of Facial Images for an Interactive Visual Human Interface" Proc. 12th Int'l Conf. on Pattern Recognition. Vol.III. 384-387 (1994)
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[Publications] 石塚 満,土肥 浩: "顔、目、耳、口をもつ擬人化エージェントによるヒューマンインタフェース" 情報処理学会 情報メディア研究会 資料. IM-17-1. (1994)
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[Publications] 森 真史,土肥 浩: "擬人化エージェントを用いた汎用対話システムの開発" 情報処理学会第50回全国大会予稿集. 4R-10 (1995)
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[Publications] 陳 履恒,土肥 浩,石塚 満: "CG人物のヘアスタイル生成手法" 情報処理学会第50回全国大会予稿集. 3C-8 (1995)