1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06558048
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
穂鷹 良介 筑波大学, 社会工学系, 教授 (50114129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戈 宝明 新日鉄情報通信システム, 技術開発部, 係長
佐藤 英人 東京国際大学, 商学部, 教授 (20114085)
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Keywords | 概念スキーマモデル機能 / JDMF / データモデル / オブジェクト指向 / 共用ライブラリ / クラスライブラリ / メソッド / DBMS |
Research Abstract |
概要:本プロジェクトの計画は以下の通りである. 1994年度:概念スキーマモデル機能試作のための基本戦略の設定,基本設計 1995年度:実装 1996年度:実装並びに機能評価 前年度にPrographを用いて概念スキーマモデル機能JDMFの仕様を一部実現したが,この方式はJDMFが実現されたと同じプラットフォームでの利用を前提とするもので,研究成果を異種プラットフォーム上で利用することはできない.本年度はこの制約を取り外すためオブジェクト指向の方法を用いて概念スキーマモデル機能の実装作業を行った.詳細は以下の通りである. (1)オブジェクト指向データベースエンジンNeoAccessを採用し,PrographではなくC++とPower Plantを用いた実装作業を行い,本報告時点までに単純ななデータの入出力実験を終了した(しかし,データベースとしては必須のきのうであるインデックスの実現にはまだ至っていない). (2)分散,異種プラットフォーム上での実装に不可欠なプログラム間通信アップルイベントの実験を行い同一コンプピュータ上での2つのアプリケーション間で必要な情報をやりとりすることに成功した.これは将来分散環境でのプログラム間の通信を可能にさせるための基本メカニズムであるが,現時点では分散環境でのアプリケーション間での通信は可能になっていない. (3)JDMFのクラス定義をAppleScriptを利用して多アプリケーションに渡す実験を行い成功した.実現したものはJDMFのクラス定義の転送であるが同じテクニックは一般のデータについても利用できるので,将来分散環境でデータを渡す下地ができた. 以上のように概念スキーマモデル機能の実現は単に単一プラットフォームでの実現から異種分散コンピュータ上での実装に範囲を拡大しており,次年度も引き続き先進的なテクノロジーを取り入れた意欲的な試作を行う所存である.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] M. Bjorn, R. Hotaka: "An HTTP Gateway for Interactine Relational Database Query with Deferred Raply" IEICE Transactions on Information and Systems. E78-D No.11. 1407-1411 (1995)
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[Publications] 穂鷹 良介: "CSMFの標準化動向" データベースシステム 研究報告. 103. 25-32 (1995)
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[Publications] 金玄坤,穂鷹 良介: "常時検索機能を持つデータ主導情報システム構築ツール" データベースシステム 研究報告. 103. 9-16 (1995)
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[Publications] M. Bjorn,穂鷹 良介: "JDMFの核モデルにおけるメソッド" データベースシステム 研究報告. 103. 17-24 (1995)
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[Publications] 佐藤 英人: "JDMF/M-92の振る舞いモデル機能拡張" データベースシステム 研究報告. 103. 41-56 (1995)
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[Publications] 戈 宝明: "AccessによるJDMF支援ツール" データベースシステム 研究報告. 103. 63-70 (1995)