1994 Fiscal Year Annual Research Report
近代的火の見櫓による早期火元情報収集と火災辟難誘導
Project/Area Number |
06558060
|
Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
伯野 元彦 東洋大学, 工学部, 教授 (10016321)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 崇伸 東洋大学, 工学部, 講師 (50256773)
|
Keywords | 地震後火災 / 地震直後対策 / 火災非難 |
Research Abstract |
過去の地震後、火災の現地調査を行った。新潟地震、福井地震、北丹後地震などである。勿論、現在は完全に復興されているが、被災地の地形など周辺の状況がよく分かった。また雲仙普賢岳災害地域では、火砕流監視のため、何台ものテレビカメラ、暗視カメラが設備されており、我々の火元を知るためにも利用できる事がよくわかった。 1月17日には阪神大震災が起こり、震後火災も発生した。ストーブ,ガスなどの耐震消火装置の普及によって、震後火災はもうないものと思われていただけに、これは以外であった。 震度7の強い地震であったため、火元探知用カメラを置く高いビルも、1981年以前のものではいけないことが判明した。 そしてスーパーマーケットなどの防犯カメラの映像を見ると、地震の初期微動の間は、勿論正常に作動しているが、S波の大きな揺れが来ると、ほんの数秒で停電が起こり、機能停止に至る事が分かった。 また、一部のカメラでは、強い振動によって固定が外れて方向が大きくずれたものもあり、固定方法も再考しなければならない事も分かった。 また、情報の伝達もかなり困難になる事が予想されるので、それも最適な方法を考えなければならない事が分かった。
|