1994 Fiscal Year Annual Research Report
固体状アイソトープ廃棄物の大幅な減容のための乾留処理装置の開発
Project/Area Number |
06558086
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
栗原 紀夫 京都大学, 放射性同位元素総合センター, 教授 (00026428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 和光 シンセイ化工(株), 環境技術部, 主任
斉藤 和実 京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助手 (40027602)
青木 達 京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助手 (70027051)
倉橋 和義 京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助教授 (10025653)
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Keywords | 動物性放射性廃棄物 / 固体廃棄物乾留 / 乾留による減容 / 乾留による減量 / 乾留後のアイソトープ分布 / アイソトープ回収率 / 乾留処理の温度制御 / 固体乾留炉の試作 |
Research Abstract |
動物等固体のアイソトープ含有廃棄物を乾留するための装置の試作と、それを用いた固体廃棄物処理の試験を行い、下記のような成果を得た。 (1)温度勾配制御装置を備えた乾留炉を試作し、この際、乾留炉内温度を均一に保つのに必要な構造を採用することができた。 (2)乾留により生成する揮散する画分すなわち排ガスを凝縮して捕集するための冷却能力を強化し、装置出口における排ガス温度を50℃以下に保ち得る排ガス捕集装置を試作し、現有装置の一段目のものと交換した。この改良型「排ガス捕集装置」内には、適当な溶媒でその内壁を洗浄するための噴霧ノズルを配備した。 (3)試作した改良型乾留装置を用い、動物屍体の熱分解温度を参考に、改良型乾留炉を運転する上で最適な乾留処理温度曲線を確立した。 (4)改良型乾留装置を用い、アイソトープ含有動物性廃棄物を処理し、残渣、排気、乾留炉本体の内面等にあるアイソトープを測定し、それぞれのアイソトープ回収率をほぼ100%とすることに成功した。すなわち、動物性廃棄物については、減容率、減量率を良好に保てるような乾留条件で、^3H,^<14>C,^<32>P,^<35>S,^<45>Ca,^<51>Cr,^<125>Iのすべてについてその分布を確認し、また100%回収する方法を確立した。ただし^<14>Cのみは排気へ放出される部分が多く(乾留温度によって異なるが、60-80%)、この画分を捕集することは実際的でないと判断している。 (5)動物性廃棄物以外の固体廃棄物についてはまだ、実験がほとんど進んでおらず、この点は予定より遅れている。ただし、残っている問題は乾留処理の温度制御だけであると考えられ、平成7年度中には十分目的を達成できると考えている。
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Research Products
(1 results)