1994 Fiscal Year Annual Research Report
言語・認知障害の診断・治療評価のための三次元脳機能局在解析・映像システムの開発
Project/Area Number |
06558120
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
伊藤 憲治 東京大学, 医学部・(医), 助手 (80010106)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越田 一郎 東京工科大学, 工学部, 助教授 (00192055)
湯本 真人 東京大学, 医学部, 助手 (30240170)
福田 正人 東京大学, 医学部, 助手 (20221533)
平松 謙一 東京大学, 医学部, 助手 (50218814)
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Keywords | 事象関連電位 / トポグラフィ / 三次元構築 / 機能局在 / ダイポール / 言語 / 脳磁図 / 脳波 |
Research Abstract |
本年度においては,言語・認知障害の診断・治療のための三次元脳機能局在解析・映像システムの設計および基本部分の開発を目標に、以下の6項目の研究を進めた。 1.皮質の層構造に着目した皮質表面電位と層内神経伝達物質動態との対応モデルを皮質-皮質下の三次元構造に適用し、基本的な脳機能局在解析法を開発した。 2.言語・認知機能との障害の基本的な検査課題を開発し、文字認識、単語同定、意味同定、文理解、談話解析、状況保持の各パラダイムデータ間の差分から各脳機能モジュールの抽出を試みた。 3.言語・認知障害を示す患者、特に分裂病患者への薬物治療・教示学習訓練に対する客観的指標の確立に向けてその基本部分のデータベース化を試みた。 4.MRI、fMRIなどのスライスとEEG平面トポグラフィから3次元トモグラフと球面トポグラフィを構築し、MEG電流源の動点を組み合わせた診断法の基本的な開発を行った。 5.ポリゴンのトポグラフデータ、ボクセルのトモグラフデータ、3次元空間内の動点という3種のデータオブジェクトから動画像表示を行う解析・映像ルーチンの基本部分を作成した。 6.上記の成果およびプログラマブルDC脳波アンプを用いて基本システムを構築し、予備実験によるシステムの検討を試み、各部の改良の問題点を得た。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 伊藤憲治,平松謙一,福田正人,他: "三次元脳機能局在解析・映像システムを用いた言語・思考過程とその障害の観測及びモデル化" 1995年電子情報通信学会総合大会講演論文集. (印刷中). (1995)
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[Publications] Koshida I,Itoh K,Hiramatsu k,et al: "A three dimensional visualization system for estimated dipole movements from magnetoencephalography" J Biomedical Engineering. in press (1995)
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[Publications] 越田一郎,伊藤憲治,平松謙一,他: "MEG推定ダイポール運動の3次元視覚化システム" 第24回日本脳波・筋電図学会学術大会予稿集. 247 (1994)
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[Publications] Koshida I,Itoh K,Hiramatsu k,et al: "A three dimensional visualization system for estimated dipole movements from magnetoencephalography" Abs 1st IEEE/EMBS R10 Int Conference. 130 (1994)
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[Publications] Mazuka R,Nagai N,Itoh K,et al: "Japanese Sentence Processing" Laurence Erlbaum Associates(in press), (1995)