1995 Fiscal Year Annual Research Report
NTT電話回線によるコンピュータ・ネットワーク上の「哲学共同研究室」の実用的運用
Project/Area Number |
06559016
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Research Institution | HACHINOHE NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
太田 徹 八戸工業高等専門学校, 一般教科, 助教授 (40168943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細越 淳一 八戸工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (90099763)
高橋 要 八戸工業高等専門学校, 一般教科, 助教授 (60188000)
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Keywords | 共同研究システム / BBS / 哲学研究 / データベース / 電話回線通信 |
Research Abstract |
本研究は、哲学研究をサポートし、研究情報を交換するコンピュータ・ネットワークを作るアプリケーション「哲学フォーラム」を普及し、実用的な運用の実行を行うことを目的として申請された。その成果について報告する。 「普及」については、本研究計画責任者太田が所属する「ヘーゲル研究会」(会員220名)では本プログラムについて知られるようになり、その分科会的な存在である「ヘーゲル論理学研究会」(事務局;東京大学高山研究室)は、これを利用している。また、日本中性文学研究用データベースプログラムを、「哲学フォーラム」に若干手を入れ転用することにより開発した。異分野ではあるが、これも「哲学フォーラム」の「普及」の一種と考えてよい。 ネットワークの実用的な運用が突きあたった障害は、通信の安定問題であった。通信にとっては、データを送受信するタイミング合わせが大切である。本計画遂行中に、マッキントッシュがPower‐PCを標準に取り入れたため端末ユーザの処理スピードがけた違いに上がり、ホストマシンとのタイミングが合わなくなってしまったのである。4thDIMENSION3.2‐1Jには、プログラムの処理を送らせるコマンドが装備され対応が可能となったが、それを組み込むために通信プログラムを全面的に作り直さなければならなくなり、未だ偶発的な通信傷害などに対して自動的に復旧し対応できるホストとしての安定性を確保するにいたっていない。 Windowsマシン用「哲学フォーラム」開発も、本研究の課題の一つであり、Accessを利用した開発を進めていた。が、開発途上においてMac用の4thDIMENSIONプログラムをWindows用にコンパイルするプログラムが発売され、我々の努力とは無関係に、「哲学フォーラム」をWindows上で動かすことが可能となってしまった。
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