1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06610083
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
福田 恭介 福岡県立大学, 人間社会学部, 助教授 (30173347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 太加志 北九州大学, 文学部, 助教授 (70229425)
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Keywords | ビデオ画像解析 / 瞬目活動 / 認知過程 |
Research Abstract |
本研究の目的は,瞬目のビデオ画像記録による自動解析システムを開発し,そのシステムで得られたデータが妥当なものであるかどうかを検討することであった. 本システムの構成は,カメラで瞬目をビデオ記録し,それを2値化して取り込み,そのデータを元に瞬目を同定するという3段階からなる.ビデオ記録においては,小型CCDカメラ(東京電子CS3500)を用いて目と刺激の映像を同一画面に記録した.2値化取り込みにおいては,計測ユニット(浜松ホトニクス,ウィズスアナライザC3161)を介して上眼瞼の位置データをコンピュータに取り込んだ.瞬目の同定においては,ノイズの除去などの処理を施した後,(1)瞬目持続時間及び振幅が設定した範囲内であること,(2)上眼瞼の戻りが振幅に対してある一定の割合以上戻っていること,(3)振幅対持続時間比がある一定以下であること,(4)上眼瞼に移動加速度の絶対値がある値以下であること,という4つのパラメータを設定して同定を行った.このシステムの開発によって自動化がはかられ作業効率が格段に飛躍した. 本システムの妥当性を検討するために,被験者に課題を行わせ,その間の瞬目率,瞬目時間分布,瞬目潜時,瞬目間間隔,瞬目波形といった指標について分析を行った.その結果,これらの指標を1/60秒単位で容易に分析でき,これらのことから,本システムによる瞬目実験は,これまでの電極法による実験に取って代わっていき,さらに実験を重ねていくことで瞬目と認知過程との対応関係が詳細に明らかにされることが示唆された.
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