1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06610139
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
藤本 忠明 追手門学院大学, 文学部, 教授 (10079387)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 正訓 追手門学院大学, 文学部, 講師 (90238270)
|
Keywords | 若年運転者 / 運転態度 / 尺度構成 / 因子分析 / 交通心理学 |
Research Abstract |
交通事故統計の分析及び文献研究を通じて、若年運転者の特徴的な運転態度として、スピード志向性が強い、ルール意識が希薄である、攻撃的な運転態度が強い、事故や違反を軽くみる態度が強い、自己中心的な運転態度が強い、運転技能への過信、運転への集中の欠如が明らかになった。 運転態度の尺度構成は、これらの運転態度を中心に行うこととし、これらの運転態度を適切にとらえることのできるであろう質問を111項目精選し、調査対象者の人口学的特性をとらえる質問項目を加え、「自動車の運転についてのアンケート」を作成し、大学生を中心とする若年運転者341名に調査を実施した。因子分析の結果から、攻撃的な運転態度、レクリエーションとしての車、交通取締りに対するマイナス感情、交通ルールの絶対視、運転に対する不安、シートベルトの非好意、標識・標示などへの注意、運転中の集中力の欠如などの因子に質問が分かれてきた。現在調査対象者数を増してさらなる分析を行っている。これらの予備的分析をもとに、尺度構成を目指す運転態度の側面にしぼり込み、各側面を代表する質問項目の数を増やすことで、本研究の目的である若年運転者の運転態度尺度構成の見通しがえられ、現在本調査への準備にとりかかっているところである。
|