1995 Fiscal Year Annual Research Report
昭和恐慌期・戦時体制期における村落と農民支配に関する実証的研究-山形県庄内地方における農本主義運動の事例-
Project/Area Number |
06610156
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
横山 敏 山形大学, 教養部, 教授 (20102874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 正 宮城教育大学, 教育学部, 名誉教授 (30006374)
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Keywords | 昭和恐慌 / 戦時体制 / 村落 / 農民支配 / 農本主義 / 新掘村 / 山居倉庫 / 産業組合 |
Research Abstract |
(1)対象地(酒田市旧新堀村)調査の調査と資料収集、(2)論文執筆の主要テーマの決定とそれに対応した重点的調査、(3)資料の複写および整理、(4)研究会開催・報告書作成。以上が今年度当初の計画であった。 (1)については、農本主義が国策との関連で変質を、茨城県内原・友部両町の資料によって明らかにしようとした。(2回の茨城県調査)。また、「山形県自治講習所」資料の収集を前年度につづいて実施した。 (2)および(4)については、研究会を2回開催し、各人のテーマを決めた。御家禄派による諸運動(松ケ丘開墾等)、新堀村産組運動、鳥海農民道場、加藤完治論および「山形県自治講習所」等の分担を決め、東北社会学会大会で研究成果を報告した。 (3)については、資料収集と整理はかなりすすんだ。しかし、未だ不十分な諸点が残されている。 以上、収集し、聞き取りによって得たデータの解析にもとづき、学会発表を行い、研究成果の公表の基盤を築いた。若干の資料の補充とデータの分析をさらにすすめ、平成8年内に研究成果報告書を取りまとめる予定である。
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