1995 Fiscal Year Annual Research Report
精神薄弱者のショート・ステイ・サービスに関する研究
Project/Area Number |
06610210
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Research Institution | Institute for Developmental Research, Aichi Prefectural Colony |
Principal Investigator |
大島 正彦 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 主任研究員 (60142171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三田 優子 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 研究員 (20261208)
渡辺 勧持 愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所, 社会福祉学部, 部長 (00090423)
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Keywords | 障害者 / 地域福祉 / ショート・ステイ・サービス / レスパイト・サービス / ファミリー サポート |
Research Abstract |
本年度の研究の中心はレスパイト事業を実際に開始するための準備にかかわる研究であった。 今年度の前半は東京、埼玉、千葉の見学、アメリカ、スウェーデン当該国の事例報告などの資料を基に、求められているレスパイト事業について議論を重ねた。コンビニの会は研究会という性格と同時に具体的な事業を運営するという目的を持った実践体という性格も当初から持っていて、議論、学習を経て家を借りて事業開始の準備を始めるという活動に移っていった。 現在、事業の概要を次のごとく定めて1996年4月開始を目指して準備を進めている。 ・実施事業内容:ウィークデイのナイトケアと休日のデイケア、送迎、理由は問わない ・利用者:50人の会員制 ・運営主体:コンビニ研究会のメンバーを中心に会員、通所施設運営者、地域の住人等を加える ・予算:会員の会費、利用料、および、運営協力会員を組織しその寄付でまかなう ・職員等:専従職員1人、コーディネーター1人、専門介護者(臨時、5-6人プール)、アルバイト約50人、ボランティア50-100人、家事アルバイト10-20人 本事業は制度的裏付けがない中で行われ、年間約1千万の費用の9割は利用者負担(1会員当たり年18万円、月1万5千円)となる。しかし、これまでの何回かの試行や説明を経て利用予定者の期待は高まり、50人の会員定員は直ちに埋まる見込みである。今後は本事業が地域、ボランティア等の協力を得て安定した運営ができるが、行政の制度化のインパクトになるか、利用者のニーズを充足できるか等が研究課題となる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 高橋彰彦 ら: "通所施設における障害児者の問題行動と家族援助" 厚生省心身障害研究「障害児を中心とした治療教育法開発に関する研究」. 平成6年度. 125-140 (1995)
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[Publications] 大島正彦 ら: "グループホーム入居者の家計調査" 厚生省心身障害研究「心身障害児(者)の地域福祉に関する総合的研究」. 平成6年度. 193-198 (1995)
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[Publications] 三田優子 ら: "レスパイト サービスの研究" 厚生省心身障害研究「心身障害児(者)の地域福祉に関する総合的研究」. 平成6年度. 129-155 (1995)
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[Publications] 三田優子 ら: "家族支援としてのレスパイト サービス" 日本社会福祉学会研究報告概要集. 第43回. 318-319 (1995)
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[Publications] 渡辺進持 ら: "グループホームバックアップ・生活寮等の設立要因に関する研究" 日本発達障害学会研究大会発表論文集. 37-38 (1994)