1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06610221
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
赤司 政雄 筑波大学, 農林学系, 教授 (30015648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手打 明敏 筑波大学, 教育学系, 助教授 (00137845)
佐藤 常雄 筑波大学, 農林学系, 助教授 (70015907)
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Keywords | 職業教育 / 農業教育 / 農業高校 / 教育課程 / 地域と学校 / 地域農業 / 職業選択 |
Research Abstract |
職業高校における「専門教育の内容と将来の職業生活の対応関係がますます希薄になっていく」という指摘がなされている。なかでも農業高校がかかえている問題の解明のため、文部省統計で把えられていない小学科毎の卒業者の進路、職業選択と教育内容、入学者の性格等を分析すべく学校単位の実態調査を計画した。 調査対象はここ20年間の生徒数の動向から全国平均減少率31%に対し、減少率が51%と高い新潟県、8%と低い静岡県、平均を若干上回る35%の宮城県の3県である。何れにおいても農業高校教育の改善に積極的にとりくんでいるが、農業がおかれている厳しい現状との関係で自営者養成関連学科と生活関連学科は入学希望者が減少しており、一部では総合選択制職業高校や総合学科への転換・改編がみられる。 われわれは3県の高校並びに農業高校について県教育委員会、県立図書館等で基礎資料の収集と聴取調査を行い、農業高校の現状と問題点を中心に位置づけた。その上で宮城、静岡県下の農業高校2、3校の実態と地域の農業、産業構造を中心に関係機関での資料収集と聴取調査を行い、各年度の応募状況、入学者の保護者の職業、教育課程、農業教育の内容、卒業後の進路等の把握につとめた。 以上の現地調査で収集したデータを中心として、先行研究を参照しつつ比較検討をしている。その結果、不本意入学者の増加、卒業後の進路の多様性、専門教育と職業のミスマッチ等の問題が摘出された。 今後、検討を深めるとともに新潟県における農業高校の実態調査を同様に行う。さらに生徒に対するアンケート調査を実施し、各校における教育的営為とその効果について把握し、活性化へ向けての改善方法を検討する予定である。
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