1996 Fiscal Year Annual Research Report
自己教育実践の時間的再編成の実証的研究-文化的慣習行動と自由時間の日英仏の比較
Project/Area Number |
06610232
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
上杉 孝實 京都大学, 教育学部, 教授 (90031707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前平 泰志 京都大学, 教育学部, 助教授 (70157155)
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Keywords | 余暇活動 / 自由時間 / 文化活動 / 社会教育 |
Research Abstract |
平成6年度、7年度の研究成果を整理・検討し、報告書にまとめた。 平成7年度に実施した調査(質問紙調査、社会教育施設利用者800人対象 回収率39.1%)の結果からは、余暇行動に性別分業が見られ、あみもの、芸術活動、随筆を読む、古美を読む庭にじりなどは女性に、日曜大工、歴史ものを読む音譜をみながら演奏しないなどは男性に特徴的な行動となっている。時間配分については自由時間が少なければ余暇活動が少なくなるが、自由時間が多ければ多いほど種々の文化活動を行うというものではないということが明らかとなった。自由時間が多くなるとしばしば行うようになるのは日曜大工で、楽器演奏、魚釣り、ジョギングなどは、自由時間の多少とほとんど関係がない。 一般的に社会教育に関わっているといっても必ずしも他の文化的な活動に積極的であるとはいえないという結果も見られる。 日英の余暇行動のデータを比較すると、日本の男性の余暇生活が貧しい状態にあることがわかる。日仏の比較においても同様の問題を見ることができる。社会教育活動も含め文化的行動が豊かになるためには、自由時間の増加とともに、生活週間そのもののあり方が問われ、また性別役割分業が克服されなければならないことが浮かび上がってくる。
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