1995 Fiscal Year Annual Research Report
初任者研修指導教員の指導実態と意識に関する基礎的・実証的研究
Project/Area Number |
06610267
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
坂本 孝徳 国立教育研究所, 企画調整部, 企画調整官 (10149297)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 稔 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (00196106)
坂野 慎二 国立教育研究所, 教育経営研究部, 研究員 (30235163)
菊地 栄治 国立教育研究所, 教育経営研究部, 研究員 (10211872)
佐藤 全 国立教育研究所, 教育経営研究部, 室長 (50004114)
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Keywords | 研修の体系化 / 力量形成 / 組織風土 / モラール / コミュニケーション / 学校文化 |
Research Abstract |
平成7年度における研究の実施状況 1)国内・外の初任者研修研究資料及び文献の収集と分析を行った。2)初任者配属校及び地方教育センターにおいて、聞き取り調査を実施し、その結果の分析を行った。3)予備調査を踏まえた上で、調査票を作成し、平成6年度に初任者研修を受けた「初任者(308名)」・初任者研修の「指導教員(231名)」・初任者配属校の「校長(228名)」を対象に3県2市において郵送自記式質問紙調査を実施し、その結果の分析を行った。 新たに得られた知見 上述の文献研究、聞き取り調査、及び質問紙調査の結果、次の3点が明らかになった。 1)指導教員と初任者との間の人間関係及びコミュニケーションに係わる意識に齟齬が認められた。 2)指導教員と他の教員との良好な人間関係及び活発なコミュニケーションにより、校内の初任者研修指導体制が確立し、初任者研修の実効性を向上させることが把握できた。 3)初任者の学校文化への適応と初任者研修の効果に関連性が見られることが認められた。 今後の研究課題 平成6年度から7年度の2年間に渡る研究の結果、初任者研修に係る今後の研究課題として次の3点を指摘できる。 1)初任者の学校文化への適応及びその促進に関する研究が求められる。 2)初任者配属校内における研修を充実させるための指導体制・組織に関する研究開発が必要である。 3)初任者研修の実効性を向上させるために、指導教員の養成・研修プログラム開発に関する研究が緊要となる。
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