1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06610375
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
小笠原 好彦 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00000480)
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Keywords | 豪族居館 / 主屋 / 倉庫 / 楼閣建物 / 柵 / 堀 / 防御施設 / 囲形埴輪 |
Research Abstract |
古墳時代の豪族居館建物は前期の建物構成がなお明らかでないが,中期以降は各地の居館遺跡資料によって見通しがつくようになった。これまで大和の豪族居館遺跡の良好な資料に欠いてきたが、奈良市南紀寺遺跡で規模の大きな居館遺構の調査が進展してきている。このような資料によって、居館を構成する建物の類型化できそうである。家形埴輪には数個体でセットをなすものと1〜2個のごく少数のものとがある。これらを時期別に家形埴輪を表現する諸要素に分けて分析し、各要素の組合せによって建物の機能、性格を明らかにする作業を進めている。これには地域性と時期的な差異をふくめて検討を進めている。
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