1995 Fiscal Year Annual Research Report
気づかない方言と新方言に関する計量社会言語学的研究
Project/Area Number |
06610395
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Research Institution | Tokyo University Of Foreign Studies |
Principal Investigator |
井上 史雄 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (40011332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 顕志 広島大学, 学校教育学部, 助教授 (10137317)
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Keywords | 新方言 / 言語地理学 / 方言 / 気づなかい方言 |
Research Abstract |
本研究では、今日本各地に生きて使われている「気づかない方言」に着目して、全国的な実態調査を行うとともに、周辺の概念を含めて理論的整備を図る。方言消滅の趨勢において、限られた人材・資金・時間で効率よく全国分布データを収集するために、学校・大学へのアンケート方式を採用する。 A 中学生集合調査……全国各県から2〜3校の中学校でアンケートを行った。録音テープを送付し、音声・アクセント・イントネーションの項目を含めた。コンピュータで県別グラフを作成した。アクセントをはじめ、興味深いデータを効率よく集めることができた。文法・語彙での共通語化が大変な勢いで進んでいること、新語にも新たな地域差が生まれつつあることが分かった。 B 大学通信調査……全国の大学への通信調査により「気づかない方言」の地理的分布図を作る作業も、順調に進んだ。10大学ほどの知り合いに依頼し、教室での集合調査でアンケートに記入してもらう方式で、ほぼ全国からデータを集めることができた。大学生アルバイタ-に入力を依頼し、パソコンによる分布図ができた。全員のデータを地図化するためには、プログラムの一部を変える必要があった。 以上の地図は、自家出版の冊子の形でとりあえず公開する。また生データも公開する。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 井上史雄: "東海道沿線における東西方言の交流……文法の新方言……" 関西方言の社会言語学(徳川編). 152-177 (1995)
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[Publications] 井上史雄: "言語地理学から社会心理言語学へ" 日本方言研究会発表原稿集. 60. 41-49 (1995)
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[Publications] 井上史雄: "(パソコン利用の現状と課題)方言" 日本語学. 14-8. 63-73 (1995)
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[Publications] 井上史雄: "日本語教育における社会言語学的基盤に関する総合的研究" 平成7年度 日本語教育助成研究発表会予稿集. 23-25 (1995)
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[Publications] 井上史雄: "丁寧表現の現在……デス・マスの行方" 国文学 解釈と教材の研究. 40-14. 54-61 (1995)
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[Publications] 井上史雄: "日本語教育における社会言語学的基盤" 文部省科学研究費総合(A)研究成果報告書, 138 (1995)
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[Publications] 井上史雄: "日本列島方言叢書 全35巻" ゆまに書房, 4000 (1995)