1995 Fiscal Year Annual Research Report
フランス語における構文型体系の統辞・語彙的基礎研究
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06610455
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
敦賀 陽一郎 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30155444)
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Keywords | 直接目的機能 / 間接目的機能 / 与格機能 / 位格機能 / 属詞機能 / 受動態 / 中動態 / 非人称構文 |
Research Abstract |
平成7年度の主目標は、構文型毎の典型的動詞の構文分析である。非動詞文については典型的な核の選定は困難で、無主辞文については核は極めて限られている(例えば、Voila Pierre.のようなもの)。 非人称文については、pleurerのような非人称でのみ用いられる動詞よりも、resterやarriverのように、人称、非人称両方に頻繁に使われるものの分析が重要で、この場合、人称、非人称の選択の問題が出てきて、これは文単位を越える文脈の分析を必要とする。しかし、非人称構文全体の一体性を支えているものが何であるのかも明らかにされねばならない。 フランス語の構文型の中心はやはり人称構文である。直接目的機能を取る動詞は多く、prendre等は典型であるが、直接目的と関接目的(例えば、与格機能)を取るもの(例えば、donner)、直接目的と属詞を取るもの(例えば、trouver)、使役構文のようなもの(例えば、faire,laisser)等がある。これらの他動詞構文と直接に関係があるのは、受動態と代名動詞の構文である。直接、間接の両目的機能を取る構文で問題となるのは、間接目的の認定であるが、特に頻度の高い前置詞deが付いたもの(例えば、fournir la population de vetements chauds)についてはそうである。代名動詞構文については下位の構文分析が、受動態についてはその成立の基本条件(例えば、時制)が問題になる。間接目的のみを取る構文(例えば、pierre parle de Marie.)では、やはり間接目的の認定が問題になる。直接、間接目的を取らない自動詞構文の他構文との関係は単純ではない(例えば、Pierre baisse le niveau…Le niveau baisse)。属詞動詞の典型はetreとdevenirであるが、これらの取る属詞機能の違いの分析が必要である。 以上のように大きな構文型毎の典型的なものの概要は把握されたが、その各々の詳細な分析はまだ不十分である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 敦賀陽一郎: "Les fonctions specifiques et non specifiques en francais" 東京外国語大学論集. 51. 281-288 (1995)
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[Publications] 敦賀陽一郎: "La specifite fonctionnelle et les types de construction" 言語研究(東京外国語大学). 6(印刷中). (1996)