1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06620017
|
Research Institution | YAMAGUCHI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
小山 正善 山口大学, 経済学部, 教授 (00144907)
|
Keywords | 行政手続(法) / 行政不服申立 / 異議審査請求手続 / 前置手続 / 行政裁判所法 / 行政裁判手続 / ドイツ |
Research Abstract |
平成7年度における研究実績の概要は、以下のとおりである。 1.予備的作業として進めていたドイツにおける理由付記制度に関する研究については、「ドイツ連邦行政裁判所の裁判例にみる理由の提示と理由の補正-連邦行政手続法制定以前-」として、行政手続法制定以前の判例の展開をまとめ、原稿として提出したが(7年8月末提出、『榎原先生古稀記念論文集』(仮称、法律文化社)に掲載予定)、出版社ゃの事情で未だ刊行されず(当初の予定では7年中に刊行、目下8年8月頃までに刊行予定)、上記論文の続編をなす行政手続法制定以降の判例の展開のまとめについては、再度手を加えて原稿を改善中である。また、学説を中心とする作業もほぼまとまり、原稿化・公表を予定している。 2.つぎに、行政手続法の制定と行政不服申立制度への影響については、わが国の場合でいえば、統計資料に基づいた影響の法社会学的分析は、ほとんど行い得なかった。それは、基本的に、行政不服申立に関する統計資料がないからである。したがって、理論的研究の一環として、ドイツにおける問題をとりあげ、わが国の参考に資するように努めてきた。その成果の一環として、「ドイツにおける異議審査請求手続の一側面-行政手続法と行政裁判所法とのはざま-」の表題の原稿を準備し終え、公表を予定している(山口経済学雑誌45巻3・4号に掲載予定)。この論文では、研究課題の端緒的研究として、ドイツにおける異議審査請求手続と行政手続法との関係を明らかにしようとしているが、具体的・実践的な課題については、今後の課題として、ひきつづき検討したい。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 小山正善: "ドイツにおける異議審査請求手続の一側面 行政手続法と行政裁判所法とのはざま" 山口経済学雑誌. 45巻3・4号. (1996)
-
[Publications] "榎原先生古稀記念論文集(仮称)" 法律文化社, (1996)