1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06620041
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
能勢 弘之 北海道大学, 法学部, 教授 (40000666)
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Keywords | 交通切符 / 反則切符 / 三者即日処理方式 / 略式命令 / 道路交通法 / 電算化システム / 簡易裁判所 / 交通反則通告制度 |
Research Abstract |
「交通切符による三者即日処理方式」のシステム化のキ-ポイントと考える罰金額決定要因の把握と自動化(通常例パス、特殊例リジェクト)の効果推定のため、札幌区検ならびに東京墨田区検での確定記録のデータを基に事前評価を行った結果、推定した判定メカニズムは非常にシンプルであり、人間の判断を必要とする特殊な例は少なく(90%以上パス)、その電算化は実現し得るが、区検察庁内におけるマイナ-なシステム、即ちその略式起訴支援、略式命令決定支援のみを電算化するだけでは、その大きな導入効果は得られないことの知見を得た。 その導入効果をあげるためには、周辺システム、とりわけ年間1,000万件を超える「反則切符」による処理とリンケージさせた年間約95万件の交通切符による処理(その14%程度は反則金不納付事件である)のシステム化、交通行政処理全体との有機的な関連とつながりをもったシステムのなかに位置づける必要がある。 そこで、三者即日処理周辺システムの実態調査に入り、反則切符による処理の現行業務の調査分析作業についてはほぼ終了したので、目下、更に、(イ)反則切符による処理のシステム化の検討、(ロ)システム化した反則切符による処理と交通切符による処理とのリンケージ、(ハ)前歴データベースとのリンケージ、(ニ)支払処理システムとのリンケージ、(ホ)取り締まり現場システムとのリンケージの検討を進めている。
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