1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06630021
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
西村 善博 大分大学, 経済学部, 助教授 (50172705)
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Keywords | 将来人口推計 / 経済開発計画 / 人口変数の統合化 |
Research Abstract |
本研究は、国連の研究に依拠して、社会経済計画における人口変数の統合化の諸問題を検討することを目的としている。平成6年度は、主として、国連の文献の訳出と整理に充てた。研究に必要な文献、Projection Methods for Integrating Population Variables into Development Planning,Volume I,Module1(1989年刊)、Module2(1991年刊)、Module3(1993年刊)については、昨年12月初旬に訳了した。図表については一部のフローチャートのみを訳の対象としたが、訳文は、40文字×30行の文書に換算して約800頁に達した。 なお平成6年度の中間報告で言及した国連の文献、Integrating Development and Population Planning in Thailandは、当該国についてのケーススタディである。したがって国連の方法論の実際の適用例とみなせ、関心のもたれるところであるが、上記の3冊のModuleだけでも相当の分量になるので、今回の研究では、参考資料として取り扱いたい。 そこで3冊のModuleを列挙すると、第1分冊では、開発計画のための概念的フレームワーク及び人口・世帯数の推計が取り扱われている。そのフレームワークに関する議論は総論的なものであるので、平成7年度の研究において、私は、第1分冊の人口・世帯数の推計及び第2、第3分冊を検討した後で、第1分冊のフレームワークに関する議論に基づいて人口変数の統合化に関する諸問題を検討したいと考えている。
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