1994 Fiscal Year Annual Research Report
わが国エレクトロニクス産業におけるユニット部品下請企業の実態研究
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06630036
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| Research Institution | Chuo University |
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Principal Investigator |
池田 正孝 中央大学, 経済学部, 教授 (30055115)
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| Keywords | エレクトロニクス産業 / ユニツト部品下請企業 / 生産技術 / 管理技術 / 製品技術 / スペシフイツクな情報 / 生産システム |
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| Research Abstract |
わが国のエレクトロニクス産業が欧米のそれと対比して強い国際競争力を持ち得た背景に、ユニツト部品下請企業の強固なサポートが存在した、という視点から複写機、コンピューター、VTR、テレビ、工作機械部門の完成品メーカーと傘下のユニツト部品下請企業を訪問し、ヒヤリング調査を実施した。その数は東京、地方を合せて27社である。それらのヒヤリング調査を通じて明らかになった事実は(1)ユニツト部品下請企業は独自の生産技術、管理技術を保有し、特定分野では親企業も及ばない競争力を持ち、経営的に安定しているところが多い。(2)そうした技術は親企業の情報提供に基づくものとはいえ多くはユニツト部品下請企業自身で開発されたものである。(3)企業の中には製品技術の開発にも及び、専門企業に成長できたものもある。中小企業がそうした成長ができたのは密着した結びつきに基づいて親企業からスペシフイツクな情報が得られたからである。(4)同時に親メーカーの開放的な管理指導も大きく寄与している。(5)ユニツト部品下請企業の成長発展で完成品メーカーは分業関係に大きく依存できるこの点が欧米に比して優れた生産システムといえよう。以上数多くのユニツト部品下請企業の情報を蒐集できたので、次年度はこれらの情報を整理していくつかの類型モデルを作り、分類化してみる。それによって日本の生産システムの特性を解明してみる。
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