1995 Fiscal Year Annual Research Report
わが国エレクトロニクス産業におけるユニット部品下請企業の実態研究
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06630036
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| Research Institution | Chuo University |
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Principal Investigator |
池田 正孝 中央大学, 経済学部, 教授 (30055115)
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| Keywords | 家電・OA機器産業 / ユニツト部品 / ユニツト部品下請企業 / 情報の交流関係 / 情報ネットワーク関係 / 協力会 / 現地サプライヤー育成 / 専門部品メーカー |
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| Research Abstract |
1.本年度は研究計画に従って、家電、OA機器産業のユニツト部品を製造する下請企業ないし専門部品メーカーを10社選定し、これらの企業がユニツト部品の製造・開発にいたる(1)自社内での企業努力(2)発注元である完成品メーカーとの技術協力、経営協力関係(3)完成品メーカーの海外展開に伴う取引き関係の変化等に焦点をおいてインテンシーヴな面接調査を実施した。
2.同時に欧州で現地生産を展開する家電、OA機器メーカー5社を選定し(1)円高によるユニツト部品調達先の変更(例、調達先の日本から東アジアへの切換え等)(2)アジアでのユニツト部品調達計画(3)ユニツト部品現地調達化のための現地サプライヤー育成計画等について同様面接調査を実施した。
3.その結果、ユニツト部品下請企業が成長する過程で親メーカーとの密接な情報の交流関係が展開している事実や、ユニツト部品の製造開発面で下請企業サイドの積極的な貢献が認められる。さらには完成品メーカーとユニツト部品メーカーとの個別の関係にとどまらず、協力会などをベースに広範な情報ネットワーク関係が形成され製品の製造・開発に大きく寄与している点が指摘できる。
4.家電、OA機器メーカーは現地でのユニツト部品調達が困難なため1980年代後半から日本で系列的なつながりをもつ下請メーカーの誘致が進行している。これらの企業は現地では従来の下請関係を離脱して独立専門部品メーカーとなるケースが多い。欧州ではユニツト部品に関する現地サプライヤー育成も進められているが、成功するまでに長期間が必要となろう。
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