1994 Fiscal Year Annual Research Report
我が国企業の経営戦略とグローバル情報技術に関する実証的研究
Project/Area Number |
06630094
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
田中 二郎 札幌学院大学, 社会情報学部, 教授 (80047919)
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Keywords | 経営戦略 / 国際経営 / グローバル化 / 情報技術 / 情報システム / グローバル・ネットワーク / コンピュータ / グローバル情報システム |
Research Abstract |
これまで研究と本年度収集した国際経営関係および情報技術関係の文献・資料による研究を基づいて、まず8月および10月の本補助金による製薬関係企業、繊維関係企業、製鉄関係企業などの企業訪問調査とグローバル化と国際情報通信技術の発展を把握するために日本貿易振興会や国立国会図書館での資料収集、国際通信関係の第1種通信事業者4社での意見聴取と資料収集を実施した。つぎに文献研究と訪問調査の結果を踏まえ、平成6年度の計画にそって、12月に上場企業540社を対象にアンケート調査実施し、173社(有効回答169社)から回答を得た。これらの調査データの入力・集計・分析を1月に行い、2月に平成6年度の研究をまとめと最新のグローバル情報システムに関する総合的な状況を把握するため、当該企業自身の高度なグローバル情報システムを構築するとともに、他社のグローバル情報システムの構築を事業としているコンピュータ・通信関係の代表的企業2社を訪問調査した。アンケート調査の第1次分析の結果は、平成6年度のまとめと回答企業への報告書として今年3月に作成した。詳細な2次分析は研究計画調書で述べたように平成7年度の計画のなかで行う予定である。 これまでの文献研究と調査研究によって、いくつかの新しい知見を得つつある。第一は業種によってそのグローバル化やグローバル情報システムに大きな差異のあること、第二は同業種では企業規模とともに多角化の程度がグローバル情報技術に影響を与えていると思われること、第三にインターネットなど新しい通信ネットワーク手段が導入が検討されつつあること、第四に大規模企業のなかでは、事業部門によってグローバル化の程度やグローバル情報システムの発展段階に違いのあること、第五にアジアとの間の情報インフラが急速に整備されつつあるなどである。
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